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アルフィオーレの農場日記
第2回 リリースパーティを開きました。

People / Life InnovatorMar. 10, 2016

支えられて。支えたいから。


初めてワインをリリースします。
できうる限りのベストを尽くしました。
もちろん課題は山ほどあります。テクニカルな面で言えば、まだまだ至らないところだらけ。少しずつ改善して、より良いワインを造っていきたいと思っています。
一番大切な、メンタルな面で言えば、かなり丹精込めました。それは今回のワインに表現できていると思うのです。

良いワインとは何かを考える時、ややもすると「誰にとって」という視点が抜けがちです。今回、私は、私目黒をこれまで応援してくださった人々すべてに思いを馳せて造りました。こうしてリリースできたのは、一重にみなさんが応援してくださったから。それ以外に理由が思い当たりません。

photographs by Makiko Doi




個人の小さな農家さんが一所懸命作ったブドウだからこそ、今回のようなワインができたことも間違いのない事実です。
自社畑も進めていますが、収穫はできても、成熟まではかなりの時間がかかります。
何より、ワイン用ブドウの農家さんからブドウを適正な価格で買い取って応援していかなければ、良い原料もいずれ尽きてしまうでしょう。
料理人と生産者の関係のように、良いブドウを提供してもらい、醸造家がしっかり買い支えながら、ワインを作り続けて伝えていくことが、今後につながると確信しています。
誰もが対等な立場で、みんなで価値をシェアしていくためにも。

東北の食材と料理人を知ってほしくて。







2月20日、東京・幡ヶ谷で古賀拓郎さんが営む「Kinasse(キナッセ)」でリリースパーティを開催しました。
キナッセは3月に閉店となるだけに、思いもひとしおでした。

前日の夜に、4人ずつ車2台に乗り込み、計8名でキナッセへ。
生産者、料理人、当スタッフ。
朝5時に到着して、少し仮眠したのちに、9時にキナッセに到着。
みな、ほとんど寝ずに準備を開始しました。

お昼の第1部は、15名定員着席でのセミナー形式の会。
4皿で構成された料理は、どれも東北の素晴らしき仲間である生産者の食材から作られます。
宮城県名取市、仙台せりの代表的な農家、三浦隆弘さんのせり。
宮城県角田市で、16種類のお米を無農薬で栽培する、お米クリエイター佐藤裕貴さんのお米。
石巻牡鹿半島で、食猟師として活動する小野寺望さんの真鴨や本土鹿。
私の農園のすぐ隣で、放牧養豚を営むFattoria KAWASAKIの佐藤剛さんの放牧豚。

それらを、福島の料理人「La Selvatica」の安斎朋大シェフや、震災後からずっと炊き出しを手伝ってくれていた石巻出身の「旬魚旬菜 仁」武田仁親方が、古賀さんや私と共に料理をふるまってくれました。
来場された方たちみな、生産者や料理人の説明を聞きながら、ワインとのマリアージュを楽しんでくれていた……。


夜は、全国から訪れるたくさんの方々との交流。生産者や料理人と語り合いながら、終始笑顔が絶えないうちに、その日を無事に終えたのでした。

会の途中、戸惑う場面が多々あり、はっと気付かされました。
それは、「目黒さん、おめでとうございます!!」と、みなさんが口々に笑顔でお祝いしてくださること。
そうでした、今日はリリースパーティでした。
でも、私は自分のワインのリリース以上に、この日の料理やワインを通して、東京や全国の人々に東北を感じてもらいたかったのです。

「ワインはテロワールである」と言われます。
だったら、自分たちが造ったワインをより人々に感じてもらうためには、たとえ東京で開こうとも東京のシェフにお願いするのではなく、地元・東北の生産者とシェフたちとで表現しよう。そう思いました。
東北の料理人や生産者をもっともっと知ってほしい。そんな思いもありました。
東北と東京、東北と全国、その架け橋になればと。
リリースパーティは、そのために開いたのだと言って過言ではありません。


来場されたお客様同士、生産者や料理人と触れ合いながら、その会話のツールとして、邪魔をしないワインがある。ワインはそういう存在でいいと思っています。
事実、温かな空間で人の心と心が触れ合う、そんな空間を共有できたことに幸せな気持ちでいっぱいでした。

耕す人。





そう、耕す人であり続けたいと思っています。
それは、耕作放棄地を開墾するだけではなくて、新しい未開拓の扉を開ける人でありたいということです。
今まで繋がり得なかった人と人が交わったり、東北にまだないものを掘り起こしたり、やれることを挙げればきりがないかもしれません。
魅力的な食材や料理人はたくさんいます。
内気で小心者のみちのくの良さを、もっともっと知ってもらえる架け橋になれれば。
そのためには、鍬を持って土に触れ、より多くの声に耳を澄ませながら、真摯に農業と携わっていく必要がある。そう思っています。

目黒浩敬(めぐろ・ひろたか)
1978年福島県生まれ。教師を目指して大学に入るが、アルバイトで料理に目覚め、飲食店などで調理の基本を身に付ける。2004年渡伊。05年、仙台市青葉区に「アルフィオーレ」を開店するも、いったん閉めて、2007年現在地に再オープン。自然志向を打ち出した創作イタリアンとして評価を得る。2014年から宮城県川崎町の耕作放棄地にぶどうを植樹。2015年、店を閉め、農場づくりに本格的に取り組み始める。 https://www.facebook.com/hirotaka.meguro







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