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JOURNAL / 世界の食トレンド

France[Paris]

巨匠コンティチーニが手掛けるバウムクーヘン

2020.03.12

  • 2019年11月末、16区パッシー地区に「フィリップ・コンティチーニ」の2号店がオープンした。看板商品は日本の製菓会社「ユーハイム」と提携したバウムクーヘンだ。

    「20年前、日本でこのお菓子に魅了されて以来、いつかフランスに紹介したいと思っていた」とコンティチーニさん。2年をかけて生地の湿度や密度、食感を突き詰め、フランス人好みを念頭に試行錯誤した。きめが細かいしっとりとした口溶けの生地は「ルレ・ド・フィリップ」と名づけられ、「これまでのバウムクーヘンとは別物。まったく新しいクリエイション」と話す。店頭には日本から直輸入したマシンを設置し、生地を焼く様子が通りからも見えるようにした。

    同店ではお菓子やヴィエノワズリーの他、子供の頃からの夢だったパン作りもスタート。オーベルニュの伝統パン「トゥルト・ド・マルジェリッド」やリマーニュ地方の石臼挽き小麦粉を使ったパンなど7種を並べる。日々の生活に寄り添う店を目指す、コンティチーニさんの意気込みが伝わってくる。

    (『料理通信』2020年2月号/「ワールドトピックス」より)

    ◎ Philippe Conticini
    42 Rue de l'Annonciation, 75016 Paris
    8:00~20:00(日曜~14:00)
    月曜休
    ルレ・ド・フィリップ(バニラ、ショコラ、抹茶、バナナフラワー)
    各7.5ユーロ/190g、10ユーロ/260g

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