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MEETUP

「パオロ・マッソブリオのイタリア20州旨いもの案内」緊急MEETUPレポート

「日本に輸入してほしい!」食材を一挙テイスティング

2019.03.09



シェフ、インポーターさんに急遽お声掛け

イタリア全州の優れた食材生産者や食料品店、ワイナリーを州別にまとめたガイドブック『イル・ゴロザリオ』の著者、パオロ・マッソブリオさんのWEB連載がスタートして早3年。毎月イタリア各地で作り継がれる伝統的な食材や進取の気性に富んだ生産者のストーリーに、「日本で購入できますか?」という問い合わせをいただくことも増えてきました。

残念ながら日本未輸入の食材もあるのですが、毎月マッソブリオさんの記事を翻訳いただいているイタリア在住岩崎幹子さんの一時帰国に際し、連載で紹介した食材をいくつか集めて皆で試食することに・・・・・・。これはインポーターさんやシェフたちにも味わっていただかねば!と急遽、料理通信社でMEETUPを開催しました。

パオロ・マッソブリオさんのイタリアでのジャーナリスト活動や著書『イル・ゴロザリオ』について説明する翻訳者の岩崎幹子さん。


当日のラインナップはこちら。



■ウンブリア州のエキストラヴァージンオリーブオイル
もっとも権威のあるオリーブオイルガイドブック『フロスオレイ(Flos Olei)2019』で、今年の最優秀エキストラヴァージンオリーブオイル賞 に輝いた1本。
マッソブリオさんがこの食材を紹介してくれた連載記事はコチラから

■モリーゼ州で 500頭の家畜を季節移動して暮らす一家がつくる バター&チーズ「マンテーカ」
リコッタから作ったバターをボール状にし、翌朝水が上手く切れたところで、練り上げたばかりのカチョカヴァッロで包み、バターのフレッシュ感とアロマをキープ。
マッソブリオさんがこの食材を紹介してくれた連載記事はコチラから

■トスカーナ州の半放牧の豚肉でつくるサラミ
2017年、2018年の「ミラノ・ゴロザリア」に出店し、瞬く間にイタリア人シェフの間で話題となった青森「柏崎青果」の黒ニンニク入りの新商品。
マッソブリオさんがこの食材を紹介してくれた連載記事はコチラから

■ウンブリア州のさくらんぼのリキュール「ズビンネレ」
赤ワインに酸味が強い野生のサクランボを加えて作る 伝統のリキュール。
マッソブリオさんがこの食材を紹介してくれた連載記事はコチラから


中でも連載34回目にして初登場となったイタリアを代表する食材、オリーブオイルの生産者であるウンブリア州ヴィオラ農業法人のマルコ・ヴィオラさんからは、Skypeで直々にプロのテイスティング法をレクチャーいただき、皆で集中して味わうことに。
掌に包んで温めたオリーブオイルの香りをまずは味わいます。




「バナナのような香り」「トマトの茎の香りもする」など思い思いに感じたことをマルコさんに伝えながらゆっくり口に含むと、「ん! 飲める!」と果汁そのもののような軽やかさに一様に驚きの声が。 マッソブリオさんの記事にあったチリの詩人、パブロ・ネルーダの
『歌を唄えるのは単にワインだけではない、オリーブオイルもまた然り』
の一文をまさに体感した瞬間でした。


その後は「オステリア・デッロ・スクード」の小池教之シェフが焼いてきてくださったウンブリア州のパンにたっぷり浸して。今後連載登場予定のロンバルディア州のブレザオラにかけてと、気づけば500mlボトルのオリーブオイルが空っぽに。


イタリアのすばらしい生産者の生み出す味を、読むだけでなく味わう機会をこれからも小規模でも作っていけたらと思います。お楽しみに!


◎ Web連載「パオロ・マッソブリオのイタリア20州旨いもの案内」
2019年5月現在、連載第36回を迎えており、20州2ラウンド目制覇目前です。
ぜひ素晴らしい食材とともにイタリアを巡ってみてください!
https://r-tsushin.com/journal/ilgolosario/





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