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「大丸有SDGs ACT5」プロジェクト 2年目始動!

舞台は大丸有エリアを起点により広い地域へ。

Sdgs Jun. 4, 2021

写真提供:大丸有SDGs ACT5実行委員会
text by Kyoko Kita

大手町、丸の内、有楽町エリアを舞台にスタートしたSDGsプロジェクト「大丸有SDGs ACT5」が2年目を迎え、2021年も5月~11月の約7カ月をコア期間に開催されます。
2020年はコロナ禍で先行きの不透明な中、多くの人や企業を巻き込み、これからの都市や社会の在り方について問いかけました。
そこで新たに生まれたコミュニティや見えてきた課題をもとに、今年はどのように展開していくのか、実行委員メンバーにお話を聞きました。




業種や職種を越えた課題解決型コミュニティの広がり

同プロジェクトでは昨年、大丸有エリアに本拠地を構える農林中央金庫、三菱地所、日本経済新聞社、日経BPの4社が手を携え、SDGsに関連する5つのアクト(①サステナブルフード ②気候変動と資源循環 ③WELL-BEING ④ダイバーシティ ⑤コミュニケーション)を設定、その達成に向けた35のアクションを実施しました。

準備を進めている最中に新型コロナウイルスの感染が拡大。第一波に飲まれ社会が暗中模索する中、「こんな時だからこそ新しい発見があるんじゃないか? まずはやってみよう!」と開催に踏み切りました。結果、大丸有エリア内外の企業や団体45社とパートナーシップを達成。ビジネスマンやエリアを訪れた人達を中心に延べ8千人以上の人を巻き込む一大イベントとなり、SDGsに対する認識の広がりと共に、確かな機運の高まりを感じたと言います。


photograph by Hide Urabe
昨年末に開催されたACT5初年度のクロージングセッションでは、サステナブルフードをテーマに取り組まれた8のアクションについても振り返りを行った。多くの地域が抱える里山保全や食料資源の課題解決の糸口を探ることを目的としたジビエを味わう企画は今年も実施予定。

「様々なアクションを展開する過程で、業種や職種を問わずSDGsに対して熱量を持った人たちと繋がることができたのは大きな収穫です。SDGsというわかりやすいグローバルな目標を共有することで、これまで関わりのなかった人や企業が参加する課題解決型のコミュニティが生まれています。環境保全に積極的な『パタゴニア』や『スターバックス』、障害者の雇用支援を行う『スタートライン』、流通からはじかれた食品を買い取って安く再販する『クラダシ』、大豆ミートに力を入れる『不二製油』など、個別にSDGsに繋がる事業や活動を行ってきた企業からも、ACT5の取り組みに参加したいというお声掛けをいただいています」と三菱地所の長井頼寛さん。




ACT5が目指す2030年までの達成目標

一方、いくつかの課題も見つかりました。一つは、SDGsが達成期限として設けている2030年までの目標をACT5として設定していなかったことです。


Photograph by Hide Urabe
一人、一社ではできないことが協力体制で実現し、企業活動にも社会にも資する取り組みが生まれたことが評価対象となった昨年度のクロージングセッションでは、目的を共有しながらより多くの協働企業、参加者を増やしていく重要性についても示唆された。

「昨年は自分たちのやりたいことや互いのリソースを持ち寄り、手探りで企画を立ち上げました。5つのアクトが2030年までに目指す姿を改めて言語化し、共有することが大切だと感じています」と農林中央金庫の原陽佑さん。

中でも力を入れている、食領域をテーマとしたアクト1については;
(1)食のもったいないをなくす
(2)食文化の維持・保全
(3)持続可能性に配慮した食文化の普及
という3つの柱を立て、それぞれの達成に向けた施策案を洗い出しました。

「賛同してくださる企業が解決していきたい社会課題を、私たちの取り組みと掛け合わせたとき何ができるのか、具体的なアクションに落とし込む作業を順次進めているところです」
たとえば、(1)では社員食堂での食品ロス削減の取り組みや、都市と地域の相互理解を深めるワークショップ、循環型のフードシステムとの連携、(2)では代替ミートなどサステナブル食材の普及・活用、地域の食文化を発信するセミナーや地域産品のPRイベント、(3)では環境再生型農業の推進、農業や水産業にまつわる認証の普及、スマート農業技術との連携などを挙げています。

(1)と(2)をまたぐアクションもスタートしています。「今、三菱地所の社員食堂でも大豆ミートフェアをやっています。担々麺の具の食べ比べができるなど、社員に面白がってもらえるよう工夫しています。こうした企業単位、グループ単位の地道な取り組みを点として繋ぎながら、面の広がりをもたせることでグローバルな課題に向き合っていきたいですね」




小さなエコが次のエコに繋がるアプリ

昨年の振り返りで見えてきたもう一つの課題は、参加者のデータ分析ができなかったことです。参加してくれたのはどんな人で、どんなことに興味を持ち、彼らに対してどんな情報発信をすれば次のアクションに繋がるのか。データ化して分析すれば、より効果的な打ち出しが可能になります。

そこで今年は、三菱総合研究所を新たな実行委員に迎え、個人のアクションに対して「ACT5メンバーポイント」を付与するアプリを構築、普及を進めています。マイボトルの持参や古くなった衣類の回収、地産地消マルシェでの購買といった、エリア内で行われているエコ活動に参加することでポイントを獲得でき、貯まったポイントは、エリア内に限らずサステナビリティに配慮した商品との交換、SDGs貢献団体や「エコ結び基金」等への寄付などに利用できます。


5月10日にローンチしたばかりのアプリ「ACT5メンバーポイント」。個人の行動変容を促し、継続的なSDGsアクションにも繋がる好循環な仕組みの実現を目指す。


「ACT5メンバーポイント」アプリの3つの特徴。

「街の中の個別店舗ですでに行われている取り組みとも連携し、いろんな人が気軽に参加できる仕組みを目指しました。アプリを活用していただくことで、身近でできる小さな取り組みを重ねながら、より大きなプロジェクトを応援することもできます」と、実行委員メンバーがそろって期待を寄せています。




個人の思いが紡ぎ出す、都市と地域の豊かな未来

ゆくゆくはこのアプリを三菱地所が開発した東海道五十三次を歩いて巡る旅アプリ「 膝栗毛HIZAKURIGE 」と連動させるなど、大丸有エリア外での展開も目論んでいるという長井さん。「大丸有エリアに舞台を限定せず、ここを起点にしてできることを考えていきたいですね」

原さんも、全国のJAで行われているサステナブルな取り組みを紹介する他、「実際に地域に足を運んでいただき、農泊を通じて地域課題を解決したり、地域の魅力を再発見してもらうようなアクションを展開していきたい」と地域への派生に意気込みを見せます。

テレワークやワーケーションが広がり、オフィスの価値や働き方、暮らし方が問い直されている今、地域との結びつきを深め、共に盛り上げていくことは、全国に支店や会員を持つ農林中央金庫はもちろん、三菱地所にとっても重要な課題の一つになっているのです。

・・・なんて、企業主体の側面はさておき、「SDGsの達成に向かう道のりを皆で楽しもう!」というムードにACT5メンバーは溢れています。「業務というより、クラブ活動や文化祭に近いですね(笑)」と、プロジェクト立ち上げを長井さんとともに牽引した農林中央金庫の伊藤良介さん。「実は三菱地所には“10%ルール”という、本業以外のことに勤務時間の1割を当てていいという制度があります。この制度を利用して、活動への参画を社内で公募したところ、想定していた以上の人が手を挙げてくれました。年齢や性別、部署を越えて幅広い人が興味を持ってくれているのを感じます」と長井さんも重ねます。
ACT5を動かしているのは、こうした一人ひとりの“思い”に他なりません。

地域にはまだ知られていない画期的な取り組み、魅力的な人、素晴らしい風景、おいしい食がある。そこに社会が目指すべき未来のヒントがあるのではないか。そして都市と地域が有機的に関わることで、その豊かさを互いにもっと享受できるのではないか——。

ACT5には、そんな心動かされる出会いと気づきが溢れているのです。そこから新しいアイデアが湧き出して、また次のアクションに繋がっていく。メンバーが体現する“ワクワク”や知的好奇心の連鎖が、アクションに参加する人や企業にも波及し、2030年に向けてより大きなうねりとなっていくことが期待されます。





◎大丸有SDGsACT5
https://act-5.jp/

◎ACT5 メンバーポイントアプリ特設サイト
https://mb.act-5.jp/








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