パティシエの“当たり前”が書き換わる。自家製粉で作るガレット・ブルトンヌ [特集・後編]挽きたての小麦が拓く、菓子の新しい扉

果物や乳製品、華やかな副材料を扱う菓子の世界では、小麦は深く追う必要のない存在。ところが、産地や品種、土地の違いを追い続けるパン職人の姿を前に、あるパティシエに小麦への探究心が生まれました。 鍵を握ったのは、高性能な「自家用製粉機」の存在。“粉”は無味無臭でなく、挽き方・性質・ブレンドで菓子のテクスチャーや香りも変えうる_ 前編で見たパン職人が菓子へ向かう動きの、ちょうど裏側で起きていた小さな変化を追ってみます。

パン職人が菓子を焼く理由。菓子に表情を刻む“フレッシュ・ミル”の小麦 [特集・前編]挽きたての小麦が拓く、菓子の新しい扉

農家と畑に親しみ、小麦穀物の組成を理解しながらパンを焼く。 そんな職人が増えるとともに、店で小さく自家製粉をする職人たちが増えました。 粉を挽く、という営みを通じて知見を得た彼らは、小麦の個性を生かす手段の一つとして、菓子へとその表現の幅を広げています。 清澄白河「CIEST」、石神井公園「NAMINAMI」。製粉を通じて、パンと菓子を行き来する、ボーダーレスな動きを選んだ2人の職人に話を聞きました。