クラシックこそフランス料理の屋台骨 東京・東大前「マ プール」市岡徹也

モダンでコンセプチュアルなスタイルの料理が、世界的に高い評価を得る一方で、古典が培ってきたものを現代の食べ手に届けようと奮闘するシェフたちがいます。新世代クラシック料理人は伝統の味の表現も、皿のプレゼンテーションも昔をなぞるばかりでなく、時代と向き合いながら、進化をしています。そんな磨かれ続ける「絶対美味」の舞台裏を紐解きます。初回は東京・東大前「マプール」市岡徹也シェフ。

火入れで引き出すアーモンドの深い味わい「クロッカン・オ・ザマンド」 フェーズフリーな食材レシピ:アーモンド

乾物など長期保存できる食材は、日頃から使い慣れておけば災害時にも役立ちます。そんな「いつも」と「もしも」をつなぐ“フェーズフリー”な食材の活用法を紹介。今回はアーモンドをたっぷり使ったクリスピーな「クロッカン」です。

素朴に育てた小麦で作る、食事に合う食パン「国産小麦の食パン」 [兵庫]未来に届けたい日本の食材 #50

「山のパン屋 ダディーズベーカリー」は、アメリカ中西部でよく見る昔風のバーン( 納屋)のような造り。
建物は店主・村井文仁(ぶんじ)さんが手がけたものです。この店の自慢は「一尺二寸」という細長い食パン。農薬・化学肥料不使用で自家栽培し、天日干しまでした小麦の風味は、食事パンに最適です。

【日本料理の新潮流】フランスと日本、2つの文化を糧に花咲くアイデンティティの料理 西麻布「氣分」

「日本料理の本当の姿と包丁の技術、特に魚の技術を知りたくて、日本に行きたいと思った」と話すユーゴ・ペレ=ガリックスさんは15歳から料理人として生きてきた。「極上のボーダレス」と表現されるその料理の世界観を、彼自身の言葉を手掛かりに覗いてみた。

食べ物は政治的なもの―料理を通して女性の人権向上を訴えるインド料理研究家 England [London]

ストリート系から洗練されたモダンインド料理まで、ロンドンのレストランシーンにおいて大きな存在感を放つインド料理。昨今最も注目を浴びているのが、中心地ソーホーに、インド人女性だけで厨房を切り盛りする「ダージリン・エクスプレス」だ。

ワインに導かれ、絶望から気づけば陽の下にいた Vol.77 マルケ州の土着品種ワイン生産者

「二度おいしい」を意味するイタリア土着品種ワイン「リボーナ」に出会ったことをきっかけに、人生に取り返しのつかない変化が起こってしまったと思い込んでいた父親が、やがてワインに導かれるように絶望が大きな喜びに置き換わっていたと気づくまで。

トウモロコシ粉に熱い視線。トレンドを牽引するメソアメリカ文明由来の伝統製法とは? America [Los Angeles]

プラントベースやグルテンフリー市場の成長に加え、今や全米人口の約20%を中南米系住民が占めるアメリカで、伝統製法で加工されたトウモロコシ粉のメニューが増えている。その牽引役がメキシコ在来種のシングルオリジン(単一産地)にこだわるマシエンダ社だ。

84歳。「うちのぬか漬けは、姑から受け継いだ80年ものよ」 生涯現役|東京・千川「やきとり 鳥将」三宅恵子

23歳で京都から嫁ぎ、夫が飲食業を始めるのに伴い、接客を始める。明るい人柄と、心からの温かいもてなしで、人気を呼ぶ。自宅近くで店を開く際に、厨房を仕切る息子を主軸に、夫ともにサービスで支える。現在は息子と孫2人とともに店を切り盛り。毎日多忙だが、息抜きはカラオケとお酒。80年続くぬか漬けは、店の名物。

皮要らず。もち米で作るシュウマイ、「珍珠丸子」 フェーズフリーな食材レシピ:もち米

乾物や漬物など、常温で長期保存でき、ビタミンやミネラルなど栄養価も高い食材は、備蓄食品にも向く優れもの。普段から食事に取り入れ、使い慣れることで、「いざという時に賞味期限が切れていた」「食べ慣れない味で食が進まない」という問題も避けられます。「いつも」と「もしも」をつなぐフェーズフリー*な食材を、おいしく活用するレシピを教わります。