パリジャンにとっての“和食”といえば、昔からラーメン、スシ、ヤキトリ。40年近く前からパリには専門店もあり、カジュアルな和食として親しまれてきたが、この10〜20年は本格化や高級志向、独創性を掲げた店も増えており、いずれも大人気。そんな中、創作焼き鳥を主役にした「HONŌ (炎)」が2025年3月に誕生した。
オーナーはすでにいくつかのレストランを経営しているフランス人コンビ。大阪で体験した焼き鳥店からインスピレーションを得た。備長炭で丁寧に焼くのは、シナモンや山椒、ショウガ、クミンなどを香らせた鶏モモ、鶏つくねにスカモルツァのトッピング、ネギとかつおぶし&お好み焼きソース、エビ詰めシイタケなど、いずれもひとひねりしたレシピで10種ほど。“ヤキトリ”と謳ってはいるものの、鶏以外の素材が多いのはフランス流だ。
昔からフランス人が大好きなチーズの牛肉巻きは、同店ではトリュフ入りゴーダチーズを使ってより魅力的に。他に、備長炭で炙ったマグロのタタキと赤タマネギ&ゆずのヴィネグレットなど、小皿料理も提供する。
日本酒や自然派ワインで喉を潤しながら、独創的に進化したフランス風ヤキトリを楽しめる空間だ。

オーナーはフランス人コンビ。シナモンやクミンが香る創作ヤキトリ店が誕生 France [Paris]

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【食のプロの台所】八ヶ岳の森に引き込んだフランス製キャンピングトレーラー 料理写真家・小林キユウ
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生涯現役|東京・吉祥寺「武蔵野デーリー」木村義之
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スモール・フードビジネスに特化したクラウドファンディング・サービスが登場 America [Boston]
「ニュマーケット(NuMarket)」は、中小規模の飲食ビジネスを支援する新しいスタイルのクラウドファンディング・サービスだ。サービス開始から4年目となる2025年現在は、本拠地ボストンを中心にニュー・イングランド地方、ニューヨークや西海岸、中西部や南部にまで拡がりつつある。利用者は、レストラン、カフェ、バー、ベーカリーなどの飲食店に加え、食材店、農家、自家製食品販売者、醸造所、サブスク小売業者など多岐にわたる。
飲食物を取り扱う商売であれば、その事業規模、起業後の成長ステージを一切問わないことが、銀行などによる融資とは全く異なる点。新店舗オープン、設備投資や運転資金の調達など、希望金額とその用途を利用者が自由に設定できることも珍しい。これを可能にしているのは、消費者に投資援助をダイレクトに募り、支援した店で将来利用できるクレジットをリターンする独自のシステムである。

料理屋の隠し味として発展した調味料「みりん」 [愛知]未来に届けたい日本の食材 #52
みりんの銘醸地・愛知県三河地方で、30年前から有機米のみりんに取り組んできた「角谷文治郎商店」。「みりんを通して、日本の米のおいしさ、すばらしさを伝えたい」と環境保全の役割にも敬意を払いながら、伝統製法を守り続けています。

小さなフードチェーンを実現する「DEAN & DELUCA」のカントリーブレッド
DEAN & DELUCAから3月15日、2つのカントリーブレッドが発売された。コンセプトは農家・製粉所・地域との信頼関係の上に生み出す「NEW CLASSIC BREAD」だ。アメリカ西海岸「タルティーン・ベーカリー」元ディレクターの協力を得て生み落とされたカントリーブレッド誕生の軌跡を追う。