サバイバルレシピ05 徳島【阿波晩茶】 漬物のように漬ける 山あいの家々に伝わる乳酸発酵茶

人口爆発による食糧難や自然災害で、これまで当たり前にあった食物が手に入らなくなったとき、求められるのは限られた資源でサバイブする「生きる力」です。日本各地に残る保存食、発酵食、郷土食に、自然の恵みを無駄なく食べつなぐためのサバイバル・テクニックを探ります。今回は、最近人気を集めている徳島の「阿波晩茶」の作り方を、上勝在住のフォトグラファー、中野晃治さんに教わります。

私たちは森と関係を築けるか。 【フィンランド紀行】ラップランドの「使い切らない」生き方

森に入るとき、私たちは一人じゃない。ゴブリン、フェアリー、エルフ、巨人・・・フィンランドの森には超自然的な生き物が棲む。人を拒む近寄りがたさはなく、静寂は無ではない。松のさざめきや雨上がりのコケの香り、日に温められた樹脂の匂い、何ものにも寄せる必要のない、自然な佇まいに満ちている。 北極圏にまたがるフィンランド・ロヴァニエミ、ノルヴァヤルヴィ湖 のほど近く。6月の夏の森を歩く。「森は私たちにとって薬草の薬箱であり、食糧庫です」と案内人のナタリア・キウルさん。ここで暮らす人は、生きるために森へ向かう。

「総合防衛の年」を迎えたノルウェー政府が提唱。自分と家族の食を守る防災習慣とは? Norway [Oslo]

2026年、ノルウェーは「総合防衛の年」を迎えた。ロシアとの国境や欧州の地政学的状況、気候危機、パンデミックの記憶が重なるなかで、ノルウェー政府は国民に問いかけている。「あなたは、いざというとき、自分と家族の食を守ることができるか」と。

パティシエの“当たり前”が書き換わる。自家製粉で作るガレット・ブルトンヌ [特集・後編]挽きたての小麦が拓く、菓子の新しい扉

果物や乳製品、華やかな副材料を扱う菓子の世界では、小麦は深く追う必要のない存在。ところが、産地や品種、土地の違いを追い続けるパン職人の姿を前に、あるパティシエに小麦への探究心が生まれました。 鍵を握ったのは、高性能な「自家用製粉機」の存在。“粉”は無味無臭でなく、挽き方・性質・ブレンドで菓子のテクスチャーや香りも変えうる_ 前編で見たパン職人が菓子へ向かう動きの、ちょうど裏側で起きていた小さな変化を追ってみます。

パン職人が菓子を焼く理由。菓子に表情を刻む“フレッシュ・ミル”の小麦 [特集・前編]挽きたての小麦が拓く、菓子の新しい扉

農家と畑に親しみ、小麦穀物の組成を理解しながらパンを焼く。 そんな職人が増えるとともに、店で小さく自家製粉をする職人たちが増えました。 粉を挽く、という営みを通じて知見を得た彼らは、小麦の個性を生かす手段の一つとして、菓子へとその表現の幅を広げています。 清澄白河「CIEST」、石神井公園「NAMINAMI」。製粉を通じて、パンと菓子を行き来する、ボーダーレスな動きを選んだ2人の職人に話を聞きました。