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FEATURE / MOVEMENT

カリフォルニア プルーンづくしのNomadic Dinner

2017.10.06

友人を招いてプルーンづくしのノマディック・ディナー。フレッシュで、煮て、焼いて……二人の料理にみんな興味津々。text by Michiko Watanabephotographs by Yoko Takahashi

食材と調和し、おいしさを生む

プルーン使いについて、2人はこう語る。「甘味のバランスがいい。ハチミツや炒めた野菜で甘味を出すところに、プルーンを使えることがわかりました。タプナードのように水分があるものと合わせたり、煮たりすると、他の食材と自然になじみ、互いのよさを引き出し合う」と吉川さん。「コクのある甘さ。砂糖だと強すぎる時によく使います。プルーンのラグーのように、細かく刻んで他の食材の水分を含ませて柔らかくすると、お互いの味を移し合い、思わぬおいしさが生まれる」と野村さん。キッチンでは続々と料理が仕上がっていく。

2人の織りなす料理にカリフォルニアプルーンが寄り添う

月も昇り、プルーン・ディナーが始まった。一皿目で、「カミーノ」のラッセルさんが唸った。「トマトとフレッシュ・プルーンの組み合わせか。これはいい。思いつかなかったな」。料理のお伴はもちろん、スクライブのワインである。旬の野菜を煮込んだカポナータやタコのタプナードに入ったプルーンは、吉川さんが言うように、いろんな食材の調和役としての役割を果たしている。ビーツとキュウリとピスタチオのサラダは、野村さんの言うように、お互いの水分を通じて味を移し合い、素敵なハーモニーを醸し出している。

メインのラムのローストを出し終えたところで、2人もジョイン。久々の再会を喜び合い、おしゃべりは止まらず。和気あいあいのプルーン・ディナーは月が傾く時間までどこまでも続く。食材としてのプルーンの大きな可能性を、誰もが強く感じる一夜だった。

◎ブラータ、トマト、フレッシュ・プルーン Burrata, tomatoes, prunes
いろんな種類のトマトとフレッシュのプルーンをレモン汁とオリーブ油でマリネ。クリーミーなブラータが酸味を包み込む。

◎鴨のロースト、プルーン Roasted duck, prunes
皮目はパリっと香ばしく、しっとりジューシーにローストした鴨肉に、柔らかく煮たプルーンを丸ごと添えて。プルーンの甘さが鴨肉の塩気と調和する。

◎ビーツ、キュウリ、ピスタチオ、プルーン Beets, cucumbers, pistachios, prunes
茹でたビーツとキュウリ、プルーンをドレッシングで和えてサラダ仕立てに。ビーツとプルーンの甘味にキュウリとピスタチオの歯応えがアクセント。





Nomadic Dinnerのレシピを公開!

◎フロマージュ・ブランとプルーン・カポナータのブルスケッタ Bruschetta with fromage blanc, prune caponata
プルーンを夏野菜と一緒に煮込んだカポナータをたっぷりのせて。ミッチェル農園でもらったプルーンのハチミツとシナモンで風味をつける。

RECIPE
<材料>

( 作りやすい分量)
ニンニク(潰す)……1片
ナス(3~4種、さいの目)……5本
赤タマネギ(ざく切り)……1個
トマト(さいの目)……大2個
カリフォルニア プルーン (種ぬき、さいの目)……5個
赤ワインビネガー……大さじ1
ハチミツ(プルーン)……大さじ1
シナモンスティック……3本
イタリアンパセリ、バジル(みじん切り)……各適量
オリーブ油……適量
パン……適量
フロマージュ・ブラン……適量
シブレット(小口切り)……適量
塩、コショウ……各少量

<作り方>
1)鍋にオリーブ油、ニンニクを入れて弱火にかけ、香りを出す。ナスを加えて焼き色がつくまで炒める。
2)赤タマネギ、トマト、プルーンを加えてさらに炒める。
3)ビネガー、ハチミツ、シナモンを加え、くたくたになるまで煮る。塩、コショウで味を調える。パセリ、バジルをふる。
4)パンをトーストし、フロマージュ・ブランを塗る。
5 )3)をのせ、塩、コショウ、シブレットをふる。


◎タコ、プルーン・タプナードソース Octopus, prune tapnade
カリフォルニア産グリーンオリーブを使ったタプナード・ソースにプルーンをプラス。
タコとプルーンの意外な出会いが新鮮な一皿。

RECIPE
<材料>

(作りやすい分量)
タコ……300g
ズッキーニの花……2束
タプナード*……適量
*タプナード
 材料A
 (材料Aの内容)
 ・グリーンオリーブ……15粒
 ・ケイパー……大さじ1
 ・ニンニク……1片
 ・カリフォルニア プルーン(種ぬき)…5個
 ・イタリアンパセリ、ディル、オレガノ……各適量
 ・グリーンペッパー……大さじ1
 ・レモンの皮……適量
ビネガー……大さじ1
オリーブ油……大さじ1
レモン汁……1/2個分
塩……適量

<作り方>
1)タコは塩もみしてヌメリを取り、洗い流す。
2)沸騰した湯で好みの硬さに茹でる(3~5分程度)。取り出して冷まし、適当な大きさに切る。
3)タプナードを作る。材料Aをすべてみじん切りにする。
4) ボウルに3)、ビネガー、オリーブ油、レモン汁を入れて混ぜる。
5 )2)4)を和え、ズッキーニの花をちぎって飾る。オリーブ油(分量外)をふる。


◎プルーンのラグ― Prune ragout
挽き肉を使い、気軽に、手軽に作れるおもてなしプルーンレシピ。旬のトウモロコシがシャキシャキの食感を加える。

RECIPE
<材料>

(作りやすい分量)
ニンニク(潰す)……1片
豚挽き肉……250g
牛挽き肉……250g
トマト(さいの目)……1個
カリフォルニア プルーン( 種ぬき、さいの目)……5個
トウモロコシ……1/2本分
セージ……適量
オリーブ油……適量
塩、コショウ……各少量
レタス……適量

<作り方>
1)鍋にオリーブ油、ニンニクを入れて弱火にかけ、香りを出す。
2)肉を加えて炒める。
3)トマト、プルーン、トウモロコシ、セージを加えてさらに炒める。
4)塩、コショウで味を調える。
5)レタスの葉に4)を盛り付ける。


◎ラムのロースト、プルーンのサルサソース Roasted lamb, prune salsa
「The local Butcher Shop 」のラム肉をロースト。プルーンを加えた甘酸っぱいサルサソースは、ナッツやスパイスが効いて肉料理に万能。

RECIPE
<材料>

( 作りやすい分量)
仔羊肉(ラック)……1本分
塩……適量
サルサソース*……適量
フレッシュ・プルーン……適量
オリーブ油……適量
*サルサソース
 材料A
 (材料Aの内容)
 ・赤タマネギ……1/2個
 ・トマト……1個
 ・アーモンド……大さじ2
 ・カリフォルニア プルーン( 種ぬき)……5個
 ・パセリ……適量
 ・ニンニク……1片
クミン……適量
アップルビネガー……適量
オリーブ油……適量
塩……少量

<作り方>
1)肉に塩をふり、フライパンで表面に焼き色をつける。
2)250℃のオーブンで好みの焼き加減に火を入れる。
3)サルサソースを作る。材料Aはすべてみじん切りにする。
4)ボウルに3)、残りの材料を加えて混ぜる。
5)鍋にオリーブ油を熱し、半分に切ったプルーンを焼く。
6)皿に2)4)5)を盛り付ける。






カリフォルニアプルーンを使ったメニューを食べにいこう!


カリフォルニアプルーンを使った料理が東京・原宿「イートリップ」、渋谷「ピニョン」にて10/6(金)~11/5(日)の期間限定でオンメニューされます。予約を急いで!

◎ レストラン・イートリップ
MENU
「尾鷲産真蛸のグリル プルーンとグリーンオリーブのタップナード」
「ラムプルーンのカスタードプリン」

※材料の仕入れ状況により対応できない場合があります
東京都渋谷区神宮前6-31-10-1F
☎ 03-3409-4002
http://restaurant-eatrip.com/

◎ ピニョン
MENU
「魚介のプルーン・タプナ―ドソース」
「仔羊のグリル プルーンサルサ添え」

※材料の仕入れ状況により対応できない場合があります
東京都渋谷区神山町16-3
☎ 03-3468-2331
http://pignontokyo.jp/










[カリフォルニア プルーンに関するお問い合わせ]



◎カリフォルニア プルーン協会
☎ 03-3584-0866
http://www.prune.jp 





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