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FEATURE / MOVEMENT

名水生活をアップグレードする【ソーダストリーム】 

四季折々の果物で仕込むフルーツビネガー ~福岡・うきは市編~

2018.09.06

photographs by Sakura Takeuchi

きれいな水と四季折々に実る豊かな果物を求めて、10年前、宮崎から移住した大山英章、紀子さん夫妻。うきはの果物はビネガーになってもひと味違います。




フルーツビネガーの香りが開く、炭酸水。

大山英章さんの実家は酢も製造する醸造業。6年実家で働き、独立できるとなった時、好きな場所で自分たちにしかできない酢づくりをしようと新天地を探した。

大山さん夫妻は、自宅も工房も井戸水生活。「うきはの水の良さを最初に痛感したのはお米を炊いた時」。野菜スープを炊いても味が違うそうだ。

「一つの季節に一つの果物ではなく、いろんな果物が1年を通じて採れるところ」を探し、出合ったのが福岡県うきは市だった。年明けのイチゴに始まり、夏は桃にイチジク、フルーツトマト、秋にはナシ、柿そしてブドウが実る、まさにフルーツ王国だ。



もも酢はサラダやヨーグルトにかけても美味。併設の売店で試飲にソーダ割りを提供することも。

フルーツビネガーは果物と酵母でアルコール発酵させてから酢酸菌を加えて酢になる。アルコール発酵には糖分が必要なので、木の上でギリギリまで熟した果物を近隣の農家から分けてもらえるこの環境はとても恵まれている。「二人で小さくやっているので、大量には作れない分、顔の見える農家さんの果物で仕込める安心感は大きい」と紀子さん。収穫期には押し寄せるように果物がやってくるが、ビネガーの他にもドレッシングやジュレ、コンポートやジャムに加工して無駄にしない。


ビネガーは年間で10種類製造。半年~1年寝かせてから瓶詰される。

大山さん夫妻は製造の傍ら、フルーツビネガーを使ったドリンクをレシピの開発にも力を入れている。人気の炭酸割りを今回はソーダストリームを使った炭酸水で試作してもらった。




「電源いらずで、ガスの量も調整可能、水道水でもすぐに炭酸水が作れる。こんなに便利だったんですね」
とすっかりその使い勝手の良さに魅力された様子。世は強炭酸流行りだが、弱めの炭酸水のほうが、フルーツビネガーの味は開くそう。



夏の看板ビネガー「もも酢」と「もものシロップ」を自家製炭酸水で割ったドリンク。桃のふくよかな香りとすっきりさわやかな酸が、細かい泡と混じり合う。うきは市では5月~お盆の間の4カ月ほど桃の収穫が続く。

さらにキンキンに冷えた水より常温に近いほうが香りは立つので、水道水で作りたての炭酸水を用いるとぴったりだという。
移住して10年。うきはの水を生かす新しい相棒に、ソーダストリームが加わる日も遠くなさそうだ。



ポップな店内。水の町らしい色使いに、一歩足を踏み入れるだけで、心が躍る。




◎ 果実酢と調味料SU(スー)
福岡県うきは市吉井町桜井59-1
☎ 0943-75-5664
12:00~17:00
水曜、木曜休
http://vinegar-su.com/






◎ ソーダストリーム株式会社
http://www.sodastream.jp/



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