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JOURNAL / 世界の食トレンド

Spain [Barcelona]

人気の秘訣は異国の文化とカジュアルスタイル

2017.06.23

  • 2016年6月にオープンした「バオ・バル」は、2つのコンセプトを掲げる店だ。1つは、1品に的を絞った専門店というスタンス。昨今、“バオ”(蒸しパン)に具材を挟むバオバーガーが人気だが、サイドメニューのひとつに過ぎない店が多く、専門店は初めて。

    同店のバオバーガーはミシュラン星付きレストランのシェフ、パコ・ペレスがプロデュ―スし、全部で12種。牛テールの煮物は、エシャロットやハーブ、バニラと一緒に弱火で長時間煮込んだ牛テールを、シェリー酒と肉汁を煮詰めたソースに絡める。他にも低温のオーブンで24時間調理した牛肉や、わさび入り自家製マヨネーズと和えたカニサラダなど、時間や手間をかけた凝った具材が揃う。バオも独自のレシピで自家製、セイロで蒸して日本から取り寄せた保温器を使用する。

    もうひとつのコンセプトはIZAKAYA(居酒屋)。客席から見渡せるオープンキッチンと大テーブルをシェアするのがスペイン流。異国のアイテムと気軽さの融合が人気の秘訣だ。

    (『料理通信』2017年5月号/「ワールドトピックス」より)

    ◎ BAO BAR
    C/Arimon 48, Barcelona
    ☎ +34-691-403-599
    13:00~16:00、20:00~23:00
    無休(日曜は夜のみ)
    バオバーガー 4.5 ユーロ~

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