HOME 〉

JOURNAL / JAPAN

日本 [兵庫]

秋の味覚が誇りです

在来種を守ることと新品種への挑戦が未来をつくる

2016.06.25

実も渋皮も一緒に食べてほしい
「丹波栗」(クリ)

「丹波栗」は、その名の通り、丹波地域で採れるクリの総称です。

歴史は古く、平安時代初期(927年)に制定された『延喜式』に朝廷への献上品として登場するほど。

主な品種は、早生種が「丹沢」「国見」「伊吹」、中生種が「筑波」「有磨」「利平」、晩生種が「石鎚」「岸根」「晩赤」……と、ひと口に丹波栗といっても様々な種類がありますね。

粒が大きく、引き締まった肉質と強い甘味が魅力ですが、こっそり注目したいのが渋皮。他のクリと比べて剥がれにくいんです。料理によってはきれいにむいて使いますが、渋皮煮にすれば一緒においしく食べられます。食物繊維はもちろん、タンニンの抗酸化作用や、わずかに含まれるポリフェノール抽出物による血糖値上昇抑制効果など、様々な隠れた効果が期待できそうです。


早い、旨い、そしてお得です
「但馬1号」(日本ナシ)

但馬地域で栽培されているナシは9月収穫の二十世紀が8割を占め、早生ナシは1割しか栽培されていません。

県オリジナル品種の青ナシ「但馬1号」は、そんな但馬地域の救世主として開発されました。収穫期はお盆すぎ。

早生ナシの中では糖度が高く、しかも食べるところが多い(芯が小さい)! 「早い」「旨い」に「お得感」がプラスされた「但馬1号」は、さすが、コスパにシビアな関西ならではの新品種と言っても過言ではありません。残暑の厳しい季節に、冷やして食べてください。

料理通信メールマガジン(無料)に登録しませんか?

食のプロや愛好家が求める国内外の食の世界の動き、プロの名作レシピ、スペシャルなイベント情報などをお届けします。