農家を“まるごと”ワインに。ワイン王国・山梨の95番目のワイナリー
「7c|seven cedars winery」
2022.12.21
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日本ワインを牽引し、新しいワイナリーが続々と増え続ける山梨県下。2023年にはその数100を超える勢いだが、富士北麓地域に位置する富士河口湖付近ではその異質ともいえる冷涼な気候のため、これまでワイナリーが存在しなかった。
そんな中、2022年8月、昨今の気候の変化を受けて河口湖初のワイナリー「7c|seven cedars winery(セブンシダーズワイナリー)」が誕生。12月には初リリース「デラウェア&ジーガレーベ スパークリングワイン」が発売となる。
「セブンシダーズワイナリー」のコンセプトは、「農家を“まるごと”ワインにする」
醸造家・鷹野 ひろ子氏率いる3名の醸造チームが、ブドウ栽培者と極めて近い距離で関係を保ち、小仕込み(小タンク仕込み、小樽仕込み)でワイン造りを行う。13 の契約農家とともに収穫前に成分分析などを行い、適切な収穫時期を見極め、各農家の「圃場の土質」「立地の気候・風土」「栽培者の特徴」を理解したうえで、栽培者ごとにワインの製法を微調整。
「醸造側の合理化は最小限に留め、その年ごとに異なる『ブドウ栽培者1人1人』の強みや個性を表現していく」と鷹野氏。公式HPでは製品ごとの「栽培者=畑」の組み合わせの割合や醸造法を詳細に伝え、山梨が誇るブドウ栽培者の顔を、醸造家から飲み手へと丁寧に伝えていく。販売店舗などの詳細は、公式HPまたはinstagramにて。
(TOP写真)ワイナリーに隣接する地元産食材や6次産品など揃えた「旅の駅 kawaguchiko base」や山梨県の料理人、宿泊施設「7c villa」(2023年夏開業予定)とコラボしたワイナリーツアーなど、各種イベントも開催予定。山梨の食の発信地として河口湖近辺に注目度が高まる。
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瓶内二次発酵製法による軽快なスパークリングワイン。リンゴの蜜やパイナップルの様な甘く芳醇な香りで、ドライ且つ酸味はやや丸みを帯びた味わい。二次発酵特有のクリスピーさとアフターの旨味がじんわり残る。
7c|seven cedars winery(セブンシダーズワイナリー)
山梨県南都留郡富士河口湖町河口513-5
9:00 – 16:00(ワイナリー前テラスのみ開放)
https://www.7cwinery.com/
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