美食の聖地サン・セバスチャンに誕生する、ガストロノミーの未来を担う新拠点 Spain [San Sebastián]

2020年、パンデミックで美食の街サン・セバスチャンにあれほど走った震撼も不安も、今となっては嘘のようだ。観光客は増加し、市はホテル建設ライセンス発行を中止してオーバーツーリズム対策に出る一方で、街はさらなる変化を遂げようとしている。

新しい知が集まる島。海士町は未来へのタグボート。 島根「風と土と」代表 阿部裕志

アリス・ウォータースの著書『スローフード宣言――食べることは生きること』の日本での版元が「海士の風(あまのかぜ)」と聞いて、「どこの出版社?」と思った人も少なくないのではないか。なにしろ『スローフード宣言』を含めてラインナップはたった3冊という、島根県海士町の極小出版社である。しかし、代表である阿部裕志さんの見つめる先を知ると、アリスが彼らに託した理由がわかるような気がする。

スパイスソースで煮込む「鶏レバーのアチャール」 レスキューレシピ【スパイス編】

日本の食品ロス量は年間570万トン*と言われています。生鮮食品を無駄にしないだけでなく、保存性の高い調味料や乾物なども、おいしく食べきる活用方法を知ることで捨てる量を減らせます。今回は、使い切れないことも多い〈スパイス〉に注目し、スパイス使いが上手なシェフたちから料理やスイーツでの活用術を教わります。*農林水産省「日本の食品ロスの状況(令和元年度)」

インド産カカオで作るクラフトチョコレートで、世界を目指すスタートアップが誕生 India [Hyderabad]

インドの独立記念日である8月15日、テランガナ州の州都ハイデラバードに、「マナム・チョコレート・カールカーナー(Manam Chocolate Karkhana)」がオープンし、インド産クラフトチョコレートをトータルに体験できる場所として注目を集めている。マナムとはテルグ語で「私たち」、カールカーナーはヒンディー語で「工場」を意味する。

私たちは、アリス・ウォータースから何を学んだのか? 島根、京都、滋賀、徳島、東京を巡る旅

世界中の料理人と教育者に影響を与え、全米の「おいしい革命」で知られるアリス・ウォータースが、10月9~18日、著書『スローフード宣言――食べることは生きること』の出版1周年を記念して来日しました。版元「海士(あま)の風」が拠点とする島根県・海士町を皮切りに、石見銀山、京都・大原、亀岡市、滋賀・南草津、徳島・神山町、東京を巡る10日間の旅。その先々で、アリスは何を見て、何を語ったのか。アリスは私たちに何を伝えようとしたのかを探ります。

サステナビリティの唱導家シェフ、ダン・バーバー氏開発の新野菜 America [New York]

ダン・バーバー(Dan Barber)氏といえば、アリス・ウォータース(Alice Waters)氏を継承する、サステナビリティ推進者として知られる料理人。ニューヨーク州北部の非営利施設「ストーン・バーンズ 食と農業センター(Stone Barns Center For Food And Agriculture)」にあるミシュラン二ツ星のレストラン「ブルーヒル・アット・ストーン・バーンズ(Blue Hill at Stone Barns)」のオーナーシェフである。氏は敷地内の農園経営に深く関与しながら、大規模機械化農業に対置する、環境負荷が少なくおいしい食材生産の価値を一般に向けて広く提唱してきた。

毎日食べたい野菜がぎっしり「キヌアとミニトマト、カブ、ミントのベジスープ」 プラントベースの始め方36

健康や環境への配慮から、植物性の食材を主体とする“プラントベース(Plant Based)”な食事法が注目されています。肉や魚や乳製品に頼らずとも「おいしい」料理を作る知恵は、世界各地に存在します。身近なレシピからおいしくプラントベースを始めるヒントを紹介します。

透明感あるスパイス使いでキノコの旨味を引き立てる「シイタケ炒め」 レスキューレシピ【スパイス編】

日本の食品ロス量は年間570万トン*と言われています。生鮮食品を無駄にしないだけでなく、保存性の高い調味料や乾物なども、おいしく食べきる活用方法を知ることで捨てる量を減らせます。今回は、使い切れないことも多い〈スパイス〉に注目し、スパイス使いが上手なシェフたちから料理やスイーツでの活用術を教わります。*農林水産省「日本の食品ロスの状況(令和元年度)」

国を挙げて漁業の活性化を推進。ノルウェーでは女性漁師が増加中! Norway [Oslo]

2023年10月14日、現地の大手タブロイド紙『VG』に「16歳の少女エミリエさんの夢は“漁師”」との大きな見出しが出た。34歳の女性のイーナさんは、子どもたちが保育園や学校にいる間、漁師として働き、年収は85万ノルウェー・クローネ(約1160万円)だ。ノルウェーでは、夏休みの漁師アルバイトは子どもたちの間で“稼げるバイト”というイメージが定着している。VG紙でもエミリエさんは、4週間で5万ノルウェー・クローネ(約68万円)を稼いだと報じている。

静岡・遠州 “発酵”巡り 食にまつわる “見えぬもの”に触れる旅

かつて遠江国(とおとうみ)と呼ばれた、現在の静岡県西部に位置する「遠州(えんしゅう)」は、食にまつわる古い歴史が眠る町。そんな遠州の食を、精進料理教室から日本酒の酒蔵や醤油蔵見学まで、古くから伝わる調理法、“発酵”をキーワードに巡ります。無限に複雑な味わいを生み出す、“見えぬものたち”に触れる旅に出かけましょう。

ココナッツが鮮烈に香る。選ばれる「メロンパン」に必要なこと。 ヴィーガンパン・レシピ02 東京・新宿「モアザンベーカリー」

ヴィーガンパン専門店の登場とともに、植物性の食材のみで作るパンのレシピが注目されています。動物性の旨味や油脂によるマスキングがなく、発現性を高めたい素材の味がダイレクトに伝わるというメリットを生かし、パン好きも満足するヴィーガンパンを焼く、職人たちの知恵と工夫に迫ります。