ワイン大国スペインにも、ノンアルワインの時代到来 Spain [Madrid]

20年ほど前、ノンアルコールビールが登場し始めた時のスペイン国内の雰囲気は、「気にも留めない」という感じだったように思う。2022年のスペイン農水省の調べでは、モニター対象者の中でノンアルコールワインを試した人は全体の22%、低アルコールワインを試したことがある人は37.7%だという。

夢心地になる風味と食感「杏仁豆腐」 スローレシピ

時間をかけて、料理すること自体を楽しむ。時短とは真逆の価値観の先に待つとびきりの味を紹介する連載「スローレシピ」。今回は、2種類の杏仁を使って作る「杏仁豆腐」です。夢心地になる風味と食感をお楽しみください。

「すべての人に手工業を!」パン職人不足を解消するドイツの職業訓練施策 Germany [Berlin]

ドイツのパン業界の人材不足には、長らく警鐘が鳴らされてきた。しかし2024年、職業訓練生の数が15年ぶりに上向きに。増加の背景には、2020年に施行された専門人材移民法による海外からの研修生の採用や、多様な人材が働ける体制づくりの効果もあるようだ。

パン職人が熱い視線を注ぐデンマークのライ麦パン「ロブロ」の伝道師 くらもとさちこ

2024年春に出版された『北欧デンマークのライ麦パン ロブロの教科書』がきっかけとなって、「ロブロ」が今、注目度急上昇中だ。「ロブロはデンマーク人にとってパン以上の存在」と語る著者、くらもとさちこさんに、日本人にとってはまだまだ未知のロブロについて話を聞いた。

料理界の新しいリーダーから見たフランス料理の現在地。 「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」関谷健一朗

自分の料理を「フランス料理です」と胸を張って言えるようになったのは、ここ数年のことだという関谷健一朗シェフ。フランスで修業を積み、M.O.F.という栄誉を手にしながらも、常に「日本人がフランス料理を作る意味」を問い続けてきた。自らの不完全さを認め、チームの力を借りながら、アーティストであることより職人でありたいと、実直に基本技術の研鑽に励んできた。その姿からは、料理界の新しいリーダーの在り方が浮かび上がる。シェフの目から見える日本のフランス料理の今とこれからについて聞いた。