ラマダン期間の夜、イスラム圏の食文化を楽しむ屋台ツアーが人気 Australia[Sydney]

2024年4月上旬、シドニー中心部から南西に車で1時間の移民の街ラケンバの駅前は、夕方から早朝3時まで相当な賑わいを見せていた。毎年1カ月のラマダンの期間中、日中の断食を終えたイスラム教徒たちが、日暮れと同時に活気溢れる屋台に群がるからだ。ナイトマーケットにはイスラム教徒だけでなく観光客も多く訪れる。中東やアジアの食べ物に慣れていない観光客には、どの屋台に並んでいいかわからないものだが、フードツアーに参加すれば、列を回避しながら複数の屋台を訪ねることができるとあって人気を呼んでいる。 「テイストツアーズ(TASTE TOURS)」が主催する2時間半のラマダン夜市ツアーは特に人気で、参加費は大人1人109豪州ドル。参加者はラクダ肉のバーガーなどを頬張りながら、その由来や、シドニーに多く住むレバノンやマレーシア出身のイスラム教徒が、食文化にどのように影響してきたかなどを学べる。

Pizza 4P’sの“ピッツァで世界を動かす方法” 「Pizza 4P’s」益子陽介、高杉早苗

2023年11月、麻布台ヒルズにオープンした「Pizza 4P’s(フォーピース)Tokyo」は、ベトナムを中心にアジアで30店舗以上を展開するピッツァレストラン。日本では今回が初出店となります。食を社会課題解決の推進力に――とはよく言われることですが、レストランをプラットフォームとしたPizza 4P’sの取り組みの数々は、The New York TimesやBBC、Forbes、CNNなど著名メディアが取り上げ、世界的に注目を集めています。なぜ、世界は4P’sに着目する?ピッツァに何ができる?創業者の益子陽介さんと高杉早苗さんに“ピッツァで世界を動かす方法”を聞きました。

甘酸っぱい夏の焼き菓子「完熟梅ジャムのケイク」 スローレシピ15

材料をイチから用意し、時間をかけて、料理すること自体をゆっくりと楽しむ。それが“スローなレシピ”。時短とは真逆の価値観の先に、とびきりの味が待っています。6月は梅仕事の季節。今回は完熟梅のジャムと、それを使ったケイクの作り方を教わります。甘酸っぱさがたまらない、この時期ならではのおいしさです。

“あの香り”をスパイスで再現「自家製コーラ」 【DIYレシピ31】「マルカン」川島健祐

塩蔵、乾燥、発酵・・・調理メソッド&テクニックを身に着けて、普段買っている食べ物を一から作ってみると、自分で味を作る喜びや安心感を得られます。天日に干したり、発酵させたり、自然の力にゆだねるレシピは、人間本位ではない生き方を学ぶ処方箋。シンプルな材料と道具で作れる自家製アイテムをシェフに教わります。今回は、これからの蒸し暑い時期、爽やかになるひと時をくれる「コーラ」です。あの独特の風味を果たして再現できるのか⁉ 飲めば納得のおいしさです。

野菜と塩とオリーブ油と、切れないナイフで作る、驚きの滋味「リボッリータ」 プラントベースの始め方43

健康や環境への配慮から、植物性の食材を主体とする“プラントベース(Plant Based)”な食事法が注目されています。肉や魚や乳製品に頼らずとも「おいしい」料理を作る知恵は、世界各地に存在します。身近なレシピからおいしくプラントベースを始めるヒントを紹介します。

ガストロノミーで上を目指したい。女性という無意識の殻から脱皮したRED U-35グランプリ 「エスキス」山本結以

35歳以下の若手料理人の発掘・応援を目的とする料理人コンペティション「RED U-35」。2023年のグランプリに輝いたのは、RED U-35史上10回目にして初めての女性料理人でした。東京・銀座「エスキス」の山本結以さん、大会出場時はスーシェフ、現在はシェフを務めています。併せて受賞した女性最上位に贈られる岸朝子賞の受賞インタビューで「うれしいけれど、女性を対象とした賞があることに複雑な気持ち」とコメント。図らずも現料理界への疑問を投げ掛ける形に。レストラン界で女性は特別枠?つまりジェンダー平等ではない?山本さんがたどった心の軌跡を追いながら、女性がレストランで働くことについて考えます。

疲れを癒すスパイスおかゆ。インドの養生食「キチュリー&トマトチャトニー」 プラントベースの始め方 42

健康や環境への配慮から、植物性の食材を主体とする“プラントベース(Plant Based)”な食事法が注目されています。肉や魚や乳製品に頼らずとも「おいしい」料理を作る知恵は、世界各地に存在します。身近なレシピからおいしくプラントベースを始めるヒントを紹介します。

給食を入口に“政治のおしゃべり”をしよう!若者の政治参加を後押しする北欧の食政策とは? Norway [Oslo]

日本で選挙が話題に上ると、「雇用」「景気」「外交」などにフォーカスが当たるが、北欧では加えて「学校政策(School politics)」が同じくらいに大事な争点として持ち上がる。教育を受ける小学生から大学院生までの“子どもや若者が必要とする政策”だ。北欧の例を挙げると、保健士の増加、メンタルヘルス、学生寮の増設、公共交通機関のチケット料金、奨学金制度など。日本なら塾、受験、校則、就活なども入るだろう。 北欧では子どもや若者が、政治や選挙に積極的に参加する。特に小学生から参加しやすいテーマが「給食」だ。自分たちに関わりのある争点は、政治に関して語ること=“政治のおしゃべり”の敷居を低くする効果がある。中でも給食はホットなテーマ。肉を減らしベジタリアン食やヴィーガン食の選択肢を増やすか、果物や野菜を朝食やおやつとして無償提供するかなど、子どもや若者にとっては重要な課題だ。 自治体ごとに方針が異なる統一地方選挙では、学校政策は重要視される。ノルウェーの首都オスロでは、2023年の統一地方選挙で政権交代が起き、中道右派が権力の座に返り咲いた。その結果は2024年に入り、子どもたちの学校での食生活に目に見える変化をもたらしている。これまで中道左派が進めていた果物の無料提供や野菜中心の給食が、次々と廃止となっているのだ。一方で他の自治体からは「フィンランドのように給食は無料であるべき」「自治体ではなく国・政府が責任を持って費用を負担すべき」などの声も出ている。子どもたちは選挙の結果を直に体験し、メディアはその現場を報道する。

骨まで柔らかいのに煮崩れない「鰯の山椒煮」 ブルーフード・レシピ

海に囲まれ、豊かな漁場を有する日本には魚食文化が根付いています。魚を食べるなかで培われ、受け継がれてきた知恵や知識を継承し、上手に食べることは、多様性豊かな海の保全につながります。日本周辺でとれる水産物(ブルーフード*)の魅力を再発見するレシピを人気店のシェフに教わります。今回はふっくらと炊き上げた鰯の山椒煮。臭みを残さない秘訣は丁寧な下拵えにありました。 *ブルーフードとは、淡水・海洋環境に由来する植物、動物、藻類など水生生物性食品のこと。食料危機や気候変動などの課題に対応し、健康的で持続可能な食料システム構築への貢献が期待されている。**日本の漁獲量ランキング(農林水産省:令和3年漁業・養殖業生産統計)1位マイワシ(21.1%)、2位サバ類(13.7%)、3位ホタテガイ(殻付き)(11.0%)、4位カツオ(7.6%)、5位スケトウダラ(5.4%)、6位カタクチイワシ(3.7%)、7位ブリ類(2.9%)、8位マアジ(2.8%)、9位マダラ(1.8%)、10位サケ類(1.8%)。