アルコール離れに逆行したコンセプト。ほろ酔い気分を楽しめるクラフトアイスクリームが急成長 America[New York]

3000軒以上のアイスクリーム・ショップが存在するニューヨーク。各店が創意を競う中、ひときわ個性を発揮しているのが「ティプシー・スクープ(Tipsy Scoop)」だ。“ひとすくいのほろ酔いアイスクリーム”という店名が示唆する通り、各品が5%程度のお酒入り。Z世代を中心に飲酒離れが進む、昨今のトレンドを逆手に取ったコンセプトが当たり、20〜30代の女性を中心としたファンを集めている。 常時約10種を揃えるアイスクリームは、全て手の込んだオリジナル。「ウイスキー風味のキャラメル入りダークチョコレート・アイスクリーム」「テキーラとオレンジリキュール風味のマンゴーのソルベ」などの定番に加え、季節やホリデーを反映させた新たなフレーバーも毎月登場する。例えばアイルランドの文化を祝う「セント・パトリックスデー」には「ギネス・ビールとメープルシロップ・パンケーキ風味のアイスクリーム」など、常に飽きさせない内容だ。また使用するウイスキー、テキーラ、リキュールなどのブランドと積極的にコラボも組み、質の高い味わいを追求する。 創業者のメリッサ・タヴス氏は、6代を遡るアイスクリーム職人の家系に生まれ、曽祖父は英国のアイスクリーム協会の会長を務めた人物。マーケティングの仕事をしながらアイスクリーム作りの夢を温め、2014年、意を決してニューヨークで開業した。試行錯誤を重ねて開発した商品は、翌年全米の小売店で販売されるようになり、17年にはアイスクリームサンデー各品も楽しめる「バーラー(Barlours:バー+アイスクリームパーラーという遊び心のある名称)」をマンハッタンに開店。現在国内に5店舗を展開し、さらに3店舗を開店準備中という急成長ぶりを見せている。

地産地消レストランのキッチンを席巻する調味料“ヴェルジュ”ってなんだ? Germany[Berlin]

ドイツで流行中の地産地消レストラン。ジャガイモ以外の野菜や果物の大半を輸入に頼っている寒冷な気候のドイツで、その土地で取れる旬の食材のみを使って料理することはかなりの制限がある。しかし、シェフたちはその困難を新たな食材や調理法を発見する楽しみに変えているようだ。 中でも2015年に“情け容赦なくローカル”を謳って開店し、大きな話題を呼んだレストラン「ノーベルハート&シュムッツィッヒ(Nobelhart & Schmutzig)」のシェフ、ミシャ・シェーファーは先駆者的な存在だ。レモンやオリーブ油、チョコレート、コショウすら使わない徹底的な地産地消主義を貫く。彼が再発見し、レモン代わりに使える酸味として一気に流行らせたのが「VERJUS(ヴェルジュ)」である。 ヴェルジュとは中世フランス語で“緑の汁”の意。熟していないブドウの実の搾り汁のことで、ワイン造りの際に取り除かれる未熟な実を使った副産物として、中世からヨーロッパ中で作られていたという。種がないのでそのまま搾っても苦味は出ないが、甘味はほとんどなく、強い酸味がある。古代ギリシャでは消化を助ける薬として使われていた。しかし地中海を中心に食材としてのレモン栽培が広まるにつれ、ヴェルジュの存在は忘れられていく。 それが今、レモンやビネガーとも違う新たな調味料として、注目の存在となったのだ。

空港の待ち時間に北欧ヴィンテージをゲット!循環型経済を体感できるカフェ併設の古着店 Finland[Helsinki]

空港で古着を売る。そんな新しい発想がフィンランドで実現している。ヘルシンキ空港に2023年8月オープンした「リラブ(Relove)」では、センスのよい古着のセレクションだけではなく、ベジタリアンフードを提供するパリスタイルのカフェが併設されている。キャンディカラーの斬新なインテリアデザインは高く評価され、利用者は空港で持続可能な買い物ができることに喜びを感じるようになった。リラブでゆっくりとした時間を過ごすために、空港に前よりも余裕を持って到着しようとする人も増えたという。

食の日常に入り込むフードテックの今を知ろう! 世界的フードテックイベント「F4F」リポート

世界的なフードテックイベント「Food 4 Future – Expo FoodTech 2024(以下、F4F)」が、4月16〜18日、スペインのバスク州ビルバオ市で開催されました。4回目を数える今年は、国内外から287社、出展者、講演者、プレスなど約1万人が参加。7つの講演会場では連日、食産業におけるAI、オートメーション、DX、ロボティクス、アグリテックなど、様々な講演が行われ、登壇者の数、実に482人!昨年を上回る100人以上が会場入りして発表を繰り広げた日本のフードテックの最前線の様子、さぁ、お届けしましょう。

和食に寄り添うフランスパン。味噌にも、焼き魚にも合う「パンフランス・ソイ」 ヴィーガンパン・レシピ 兵庫・神戸「パンと暮らしの サ・マーシュ」

ヴィーガンパン専門店の登場とともに、植物性の食材のみで作るパンのレシピが注目されています。動物性の旨味や油脂によるマスキングがなく、発現性を高めたい素材の味がダイレクトに伝わるというメリットを生かし、パン好きも満足するヴィーガンパンを焼く、職人たちの知恵と工夫に迫ります。

旨味がみっちり。トウモロコシは皮と芯からだしをとる「トウモロコシごはん」 プラントベースの始め方34

健康や環境への配慮から、植物性の食材を主体とする“プラントベース(Plant Based)”な食事法が注目されています。肉や魚や乳製品に頼らずとも「おいしい」料理を作る知恵は、世界各地に存在します。身近なレシピからおいしくプラントベースを始めるヒントを紹介します。

夏バテ気味の胃袋に「ズズズのサラダ」 パワーオフ・レシピ

エアコンの使用などで家庭での電気使用量が急増する夏。一人ひとりがエネルギー消費の節約に取り組むことが気候変動抑制につながることから、電気やガスを使わなくてもおいしく作ることができる「パワーオフ・レシピ」をシェフに教わります。今回は「ズズズのサラダ」。ズズズとは一体・・・!? 途中まで仕込んで冷凍しておけばさっと作れるので、暑さで料理をする気力や食欲がない日にもおすすめの一品です。

ガリガリしない!映える「自家製アイスバー」 【DIYレシピ】「トーキョー ファミリー レストラン」三浦聡子

塩蔵、乾燥、発酵・・・調理メソッド&テクニックを身に着けて、普段買っている食べ物を一から作ってみると、自分で味を作る喜びや安心感を得られます。シンプルな材料と道具で作れる自家製アイテムをシェフに教わります。今回は、真夏のビジュアル系スイーツ「アイスバー」。ひと手間かけることで、お店の味と食感にグレードアップします。

2024年シェフ・オブ・ザ・イヤーは、ロンドンに彗星の如く現れたナイジェリア系女性料理人 England[London]

2024年6月10日、英国レストラン業界で権威のある「ナショナル・レストラン・アワーズ」が発表され、ナイジェリア系シェフ、アデジョケ・バカレ(Adejoke Bakare)氏が“シェフ・オブ・ザ・イヤー”を受賞し大きな話題となっている。 バカレ氏は2月に発表された『ミシュランガイド2024』グレートブリテン&アイルランド版で、英国初のアフリカ系女性シェフとしてミシュラン一ツ星を獲得。今回の「ナショナル・レストラン・アワーズ」でも、三ツ星、二ツ星を冠するファインダイニング界を牽引するシェフと共に、最終の5人に名を連ねたことで、さらなる熱い視線が集まっていた。 現在は、ロンドンの新進気鋭の店が集まるフィッツロビア地区にモダン西アフリカ料理の店「チシュル(Chishuru)」を構えるバカレ氏。独学で料理を習得し、20年に南ロンドンのブリクストンでポップアップ店を開いて話題になったのがサクセスストーリーの発端だ。同店は、英国のレストラン評論家の大御所、ジェイ・レイナー氏に絶賛され、その後常設となり、22年にはロンドンの情報誌『タイムアウト』でベストレストラン賞を獲得した。 メニューには、ピーナッツと唐辛子が入ったナイジェリアの伝統的なスパイス「ヤージ(Yaji)」を使ったホロホロ鳥、スコッチボネットソースとともに供される古代種のスイカの種が入ったパンケーキ、「モイモイ」と呼ばれる黒マメのペーストの蒸しものなど、ナイジェリア、ガーナなど、西アフリカの土着的な食材やスパイス、テクニックをモダンに昇華させた創作料理が並ぶ。