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飲食業界で働く人なら共感すること間違いなし⁉

ロンドンの人気レストランの裏側で巻き起こる人間模様を描く『ボイリング・ポイント/沸騰』

7月15日(金)より全国公開

2022.06.28

レストランが一年で最も忙しいクリスマス前の金曜日、怒涛の一夜を描いた映画。ロンドンの人気レストランのオーナーシェフ、アンディは、妻子と別居し疲れ切っていた。HACCP(ハサップ)検査で評価を下げられたことを皮切りに次々と問題が発生。さらにはライバルシェフが著名なグルメ評論家を連れてサプライズ来店し、脅迫まがいの取引を持ち掛けて・・・。

労働環境、人間関係、賃金・・・外食産業が抱える課題など社会性をはらんだエピソードが途切れることなく、ドキュメンタリー映画のように描かれる。それもそのはず、本編は全編ワンショットで撮影、編集もCGもなしという驚きの作品なのだ。しかも、監督のフィリップ・バランティーニはシェフとして12年間働いた経歴の持ち主。俳優たちの即興演技がもたらす圧倒的な臨場感に加え、飲食業界をよく知る監督が、ストレスフルで一触即発、戦場のようなレストランの裏側をリアルに表現。外食産業で働く人にとっても見応えたっぷりの映画だ。

ハラスメント、低賃金、人種差別、依存症・・・劇中、様々なトラブルが巻き起こるレストランは現代社会の縮図にも見える。


◎『ボイリング・ポイント/沸騰』
2021|イギリス|原題:Boiling Point|95分
監督:フィリップ・バランティー二
出演:スティーブン・グレアム、ヴィネット・ロビンソン、ジェイソン・フレミング 
7月15日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開

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