本物の食を伝え続けて60年。ホテルニューオータニが贈る海外シェフフェアの意義
2024.11.05
1964年、東京オリンピックへ訪れる国内外のゲストを迎えるべく開業したホテルニューオータニが、一貫して取り組んできたのが「食」への挑戦だ。海外の星付きレストランが日本へ続々進出するより以前、1990年代にイタリア史上初のミシュラン三ツ星を獲得したグアルティエーロ・マルケージシェフを招聘したのを皮切りに、これまで開催した海外シェフとのコラボフェアは、17回に及ぶ。
海外で日本人シェフが注目を集め始めた2010年代には、パリで日本人初のミシュラン二ツ星を獲得した「パッサージュ53」の佐藤伸一シェフ、オープンからわずか10カ月で日本人初のイタリア版ミシュランの星を獲得した徳吉洋二シェフとのコラボフェアを開催し、世界最新のレストランシーンを逆輸入の形で東京に再現した。
そしてホテル開業60周年となる今年、世界中から美食家が詰めかけるスペイン・バスク「チスパ(Txispa)」の前田哲郎シェフを招聘し、チスパと同じく“薪焼き”をメインとするホテル内レストラン「トレーダーヴィックス 東京」とのコラボフェアを開催。本物のチスパの味を届けるべく、この日のために調達したスペインのオーブン型炭火焼き機「ジョスパー(Josper)」で、一頭買いしたジャージー牛、ブラウンスイス牛を焼き上げることができるのも、ホテル内に肉職人(ブッチャー)を有し、日頃から牛一頭を各レストランで使いきる体制があるからだろう。
前田シェフは、築400年の石造りの家をリノベーションしたレストラン裏手で野菜を育てる理由を「食材を見て、感じたい。畑は僕をすごく助けてくれる」と語る。今回のフェアで使った野菜や牛肉も、日本で料理する時のために日本各地の農家に自ら栽培、飼育を依頼しているものだ。
「本物を届けたい」という料理人とホテルの想いが重なるコラボレーションは、関わるすべての人に食への探求心を呼び起こす。
2025年開催決定!
世界で活躍する日本人シェフフェア第18弾「THE GASTRONOMY」
パリ16区「Blanc」佐藤伸一シェフ
2009年パリ2区に「Passage 53」をオープンし、2011年に日本人シェフとして初めてミシュラン二ツ星を獲得。2023年10月、パリ16区に新店「Blanc」をオープンした佐藤伸一シェフはじめBlancスタッフ一行を招聘し、東京・大阪でフェアを開催します。
【開催スケジュール】
■2025年2月22日(土)・23日(日)@ホテルニューオータニ(東京)
ランチ 12:00~/12:30~ ¥33,000
ディナー 18:00~/18:30~ ¥47,000
https://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/bellavista/gastronomy/
■2025年3月1日(土)・2日(日)@ホテルニューオータニ大阪
ランチ 12:00~ ¥33,000
ディナー 1日(土)18:00~、2日(日)17:30~ ¥47,000
https://www.newotani.co.jp/osaka/restaurant/sakura/satoshiniti/
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