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「らぁ麺 飯田商店」の一杯のラーメンを巡る、生産者と加工業者と料理人。

ジャワティ「味リセット」で次の一口もおいしく

2024.12.03

「食べる」の要素は複合的だ。口内の五味に加えて食感や嗅覚、視覚だけでなく、栄養価や料理人の目指す味わいを理解しながら、素材の生産者に想いを馳せ、時に食材の持続可能性に考えを巡らせる。

そんな現代の「食べる」意味を、濃く体現させるイベントが、千葉・木更津「クルックフィールズ」で開催された。食べる行為が果たす役割の重みは増す中、日常の空腹感はお手軽に満たせる時代。“一食”、ならぬその“一口”を大事にしよう、というメッセージを込めた、大塚食品「ジャワティ」が主催する『味リセットの体験会』である。

神奈川・湯河原「らぁ麺 飯田商店」店主である飯田将太さんがこの日のために考案したオリジナルラーメンを、素材として採用した地元・千葉を中心とした生産者や、小麦に精通するプロのパン職人や料理人たちを招き、約50人に提供。食事に合わせた「食中飲料」として開発され、淡い香りと渋みを残した心地よくさわやかな切れ味のストレートティ「ジャワティ」を傍らに、じっくりとラーメンをすすった。

スープには、クルックフィールズで水牛のモッツァレッラを製造する際に出るホエイや採卵を終えた親鳥のほか、特定の病原体のない「SPF(Specific Pathogen Free)」の環境で豚を飼育する「平野牧場」の豚肉や骨を活用。トッピングは、収穫したてのハーブや枝豆の他、駆逐した猪や「Bocchi」の無農薬栽培の落花生の搾りかすなどサステナブルな視点で選ばれた食材を盛り込む。一つのテーブルに集った生産者や料理人の近況を聞きつつ、材料リストとラーメンを照らし合わせ、一口飲むごとに口内がすっきりするというジャワティとともに、素材と味の発見を楽しんだ。

参加者からは、木更津「キレド」の野菜の滋味深さ、健康に育った豚チャーシューのおいしさに驚く声が上がり、パン職人からは、「今村製粉」石臼引きのイタリア品種小麦を使った麺に興味が集中。「麺の小麦の味が溶け出たスープの味の変化が楽しい」、「あの小麦は飯田さん好みの麺の食感には変えづらいはず。太さ、形状、どう応えるか楽しみだった」とのコメントも。

ジャワティは、平成元年(1989年)より発売され、インドネシアのジャワ島産茶葉100%使用。完全発酵のレッドと微発酵のホワイトの2種類で展開しており、無糖、無香料・無着色。冠についた「シンビーノ」とは、スペイン語でsin(~ではない)とイタリア語のvino(アルコール)をかけ合わせた造語。ノンアル市場が賑わう昨今、苦味のある緑茶や、香りの強い紅茶やコーヒーとは一線を画す立ち位置でファン拡大を狙う。

〈スープ〉
水牛 乳ホエイ(千葉・木更津「クルックフィールズ」)
平飼い鶏 親鳥のもも肉(「クルックフィールズ」)
あげ浜塩田製法塩(千葉・旭「サンライズソルト」)
林SPFポーク・ガラ・肉・脂(千葉・木更津「平野養豚場」)
今の畑のお野菜各種(千葉・四街道市「キレド」)

〈麺〉
石臼挽きイタリア品種小麦(千葉・八街市「今村製粉」)
はるゆたか(北海道「江別製粉」)
桑名もち小麦(三重「素材舎」)
平飼い鶏卵(「クルックフィールズ」)

〈トッピング〉
林SPFポーク(「平野養豚場」)
クロモジの枝(「クルックフィールズ」)
猪(「クルックフィールズ」)
朝摘み小糸在来枝豆(「クルックフィールズ」)
朝摘みハーブ(「クルックフィールズ」)
今の畑のお野菜各種(「キレド」)
ピーナッツスクイーズ(千葉・旭市「Bocchi」)


◎大塚食品 ジャワティ公式ブランドサイト
https://www.javatea.net/

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