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JOURNAL / JAPAN

日本 [新潟]

雪国が育む完熟度の高さ

在来種を守ることと新品種への挑戦が未来をつくる

2016.06.25

雪の国のお姫様
「越後姫」(イチゴ)

名前の由来は、「可憐でみずみずしい新潟のお姫様のようだ」ということから。その名の通り、艶やかな紅色に、きゅっと締まった果肉が魅力です。気温が低くて日射量が少ない冬の新潟の気象条件に適した、より甘く、より香り豊かなイチゴを作ることを目指し、6年の歳月をかけて県園芸研究センターで育成されました。

「越後姫」は、雪国の厳しい環境下でたっぷりと養分を蓄えながら、約2カ月かけてゆっくりと成熟します。豊かな香りと、寒い冬を越えてじっくり熟した甘味が「越後姫」ならではの味わいです。


親孝行な新品種
「新美月」(日本ナシ)

一方、「新潟県だけのオリジナル品種が欲しい」とのナシ生産者の声を受け、「おさ二十世紀」と「豊水」を掛け合わせ、14年の歳月をかけ育成した「新三月」。

ほとんどの日本ナシは、「自家不和合性」という性質を持つがゆえに、人工授粉でなければ結実しません。そう、実は、ナシはちょっと手のかかる果物なのです。

けれど、この「新美月」は、「おさ二十世紀」が持つ、自らの花粉で結実可能な「自家和合性」を受け継いで、生産者の方々が手をかけずとも実を結びます。なんとも親孝行な品種ですね! 濃厚な甘さと爽やかな酸味の絶妙なバランスが特徴です。

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