HOME 〉

JOURNAL / 世界の食トレンド

アンヌ=ソフィー・ピックがバカラとコラボ。香港の食シーンに新風を吹き込むフレンチレストラン

China [Hong Kong]

2024.04.11

アンヌ=ソフィー・ピックがバカラとコラボ。香港の食シーンに新風を吹き込むフレンチレストラン

text by Rie Suzuki
(写真)「グロセスタータワー」の43~45階を占める「フォーティファイブ」は、2万平方メートルの大規模なスペース。アート、ライフスタイル、ダイニングを融合した社交の場を目指している。

2023年11月、香港・セントラルのランドマーク「グロセスタータワー(GloucesterTower)」内の「フォーティファイブ」一角に、「クリスタルルーム・バイ・アンヌ=ソフィー・ピック(Cristal Room by Anne-Sophie Pic)」が開店した。フランス南部ヴァランスで、3代続く「ラ・メゾン・ピック(la Maison Pic)」の他、世界各地に8つのレストランを展開するピック家が手掛け、香港ではフランスのクリスタルブランド「バカラ(Baccarat)」と共に、“ピックの世界”を存分に表現する。

2024年には創立260周年を迎えるバカラも、世界中のホテルやレストランと共に様々な表現を試みている。新店のエントランスでも見事なシャンデリアが客を迎え、バカラクリスタルを上質な芸術品に昇華させた店内と、昼夜共に窓越しに一望できる香港の街の輝きが溶け合う。


香港の夜景とバカラクリスタルの輝きが溶け合う店内

(写真)香港の夜景とバカラクリスタルの輝きが溶け合う店内。

シェフのアンヌ=ソフィー・ピックは、幼い頃からアジアを旅行し、現在の創作の基礎である味と材料を発見してきたという。香港の市場でも、多様でダイナミックな味、ハーブ、スパイスを見つけ、食材について調べ、学び続ける。視覚、嗅覚、触覚、嗅覚を通じて自分の感覚をフルに働かせ、「フランス料理のコードに置き換えて解釈」し、フランスのアイデンティティを映した料理を香港のゲストに味わってもらいたいと意気込みを語る。

アンヌ=ソフィー・ピック

(写真)フレンチが成熟した香港に上陸することについて、「世界中でレストランをオープンすることは、常に新しい洞察をもたらすだけでなく、新しいテロワールを発見する機会である」と話すアンヌ=ソフィー・ピック。

香港はアジアではシンガポールに続き2店目に当たる。「アジア大陸の探検を続けます」という通り、美食とアール・ド・ヴィーヴルという共通の絆を数世代にわたって共有してきたバカラと共に、クリスタルルームを通して、香港の料理シーンにフランスのDNAを伝えていく。


「中国湖南産のエンドウ豆、ゼラニウムの葉、酒粕、佃煮、玉露、ペトロシアン・バイカ・キャビア添え」

(写真)「中国湖南産のエンドウ豆、ゼラニウムの葉、酒粕、佃煮、玉露、ペトロシアン・バイカ・キャビア添え」。キャビアの下には黒炭のチュイル。茶の香りの複雑さとエンドウ豆の野菜の味を存分に味わえ、酒粕と佃煮が引き立てる。

「レ・ベルランゴ ASP:ブリー・ド・モーA.O.P.入りのそば茶のパスタ、トンカ豆、マッシュルームコンソメ」

(写真)「レ・ベルランゴ ASP:ブリー・ド・モーA.O.P.入りのそば茶のパスタ、トンカ豆、マッシュルームコンソメ」。ピックのシグネチャー料理であるベルランゴ(テトラ型の詰め物パスタ)をブラッシュアップ。パスタ生地にはそば茶を用い、風味豊かな味わいに。詰め物にはブリー・ド・モーA.O.P.を使用。トンカ豆とペッパーを効かせたマッシュルームコンソメを添えて。

「西洋なしのポシェ、セップ・キャラメル、紫蘇ソルベ、クリスピー紫蘇」

(写真)「西洋なしのポシェ、セップ・キャラメル、紫蘇ソルベ、クリスピー紫蘇」。西洋なしを煮て、キャラメリゼしたセップ茸、紫蘇のソルベ、セップと紫蘇のサブレをトッピングした。



◎Cristal Room by Anne-Sophie Pic
FORTY-FIVE, 43/F-45/F Forty-Five Gloucester Tower Landmark, Central
日曜、月曜休
コースのみ昼888香港ドル(3~4皿)、夜2480香港ドル(6皿)、2980香港ドル(8皿)
ワインペアリングもあり
https://cristalroombyasp.com/

*1香港ドル=18.9 円(2024 年3月時点)

料理通信メールマガジン(無料)に登録しませんか?

食のプロや愛好家が求める国内外の食の世界の動き、プロの名作レシピ、スペシャルなイベント情報などをお届けします。