「銀座レカン」出身のシェフ3人が共演
「ラフィナージュ」高良康之「サンプリシテ」相原薫「アルゴリズム」深谷博輝
2023.11.27
coordination by Yayoiko Sano
クラシックか、イノベーティブか?
フランス料理がこの10年で二極化する中、両者はかけ離れたものではなく、互いに交差することを証明するコラボイベントが開催された。
日本のフランス料理の礎を築いた名店「銀座レカン」出身の3人。銀座「ラフィナージュ」高良康之シェフ(2007~2018年・総料理長)、代官山「サンプリシテ」相原薫シェフ(2004~2009年・副料理長)、白金「アルゴリズム」深谷博輝シェフ(2005~2009年・ガルド・マンジェ)が、独立後、初の共演を料理研究家・馬場香織さんのサロンで繰り広げた。
3人が分担して作り上げたコースは、かつてのレカンの料理ではなく、現在進行形の3者3様の料理。
時に熟成を施すなど、魚の未知のおいしさに迫る相原シェフと、緻密な計算で意外な素材を結びつける深谷シェフ。2人が自由に表現する料理を、「今日は茶色い系担当」と高良シェフが軽やかに深化した正統派フレンチでまとめ上げる。
レカン時代、フォン・ド・ヴォーについて朝まで語り合い、フランス料理を突き詰める時間を過ごした3人による打ち合わせなしのセッションは、フランス料理とは底辺に流れる旋律であることを証明した。スペシャルな一夜の続きは、各レストランにて。
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