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PROFILE
1982 年3月10日生まれ 宮城県出身 A 型
00 年 高校卒業後、渡西
02 年 バスク「ルイス・イリサール料理学校」卒業
リオハのホテルレストランを経て、
サン・セバスティアン「スベロア」(1 年・全部門)
アストゥリアス「カサ・ペペ」(10 カ月・シェフ)
05 年 帰国。東京「銀座バニュルス」(3 年半・スーシェフ)
09 年 大阪「エル・ポニエンテ・カルボン」(3 年・スーシェフ)
12 年 4 月 現店シェフに就任
FAVORITE
好きな音楽 何でも、気分に合わせて聴きます。
好きな映画 アルゼンチン映画(特にリカルド・ダリンが登場するもの)
好きな本 マーケティングに関するビジネス本
『料理通信』2018年7月号取材時点
近年、急速にボーダレス化する食の世界。国を超えて働く先を選ぶことはもちろん、ジャンル、食材、また店間の垣根を越えて、互いの哲学や素材へのアプローチに刺激を受ける1980年代以降生まれのシェフたちが増えています。資源の枯渇や高齢化社会、深刻な人材不足など、食を取り巻く課題が溢れる中、アイデアとテクニックを武器に生き抜く、新世代の料理人たちの発想はどのように生まれるのでしょうか。これからの食の世界のキーパーソンに、未来を切り拓く仕事術を一問一答で伺いました。
経験が自分の料理を形成する
Q1 : 食べ手の心を動かすアイデアとテクニックを、どう身につけてきたか?
A1 : 修業中は友人の家や近所など、おばあさんが作るような現地の味をいろいろ食べ歩きました。他にはないそれらの味を伝えたいと今も思っています。
Q2: 世界で働く際に、必要な資質。日本人(自分)の強みはどこにある?
A2 : 日本人というブランド。先輩方のおかげで真面目、よく働くというイメージがすでにありました。語学も大事。バスク語を習得できたことでニュアンスも理解でき、親密な人間関係ができました。
Q3: 今、世界とどう繋がっている? 気になる世界の料理トレンドや料理人
A3 : トレンドを追いすぎると自分がぶれてしまうが、メキシコやアジアには注目。
Q4: 尊敬する人とその理由(食の世界に限らず)
A4 : 料理学校を作って、スペイン以外の地にスペイン料理を広めたルイス・イリサール氏。
Q5: 個性を打ち出すために店づくりで工夫したポイント
A5 : オープン当時は、バスク料理自体がまだ一般的ではなかったので、理解してもらえるように努めました。 個性というのは自分の経験以上のものはなく、経験が料理を形成すると思います。過多な情報に影響され過ぎず、自分が向こうで感動したもの、その雰囲気を伝えていければと思っています。
Q6 : スペシャリテについて。料理でもっとも大切にしていることは?
A6 : 骨付き仔羊をブロックでローストする現地のスタイルは「うわっ」と喜びがありますよね。慣れることのないインパクトを大切にしています。蒸し焼き&表面は強火で、など火入れに2時間かけ、ジューシーに仕上げています。
Q7 : 料理人として、これからどう生きていきたいか?
A7 : 料理をする楽しさや集まって食事をする大切さなどを、レストランという形に限定せず伝えていきたいです。
text by Hisayo Kisanuki / photographs by Kouichi Higashiya
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SPECIALITE
乳飲み仔羊のロースト
◎ 大阪・堂島「エル・ポニエンテ アマ・ルール」
住所 | 大阪府大阪市北区堂島2-1-16 フジタ東洋紡ビル 1F |
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電話番号 | ☎06-6451-8383 |
営業時間 | 11:30 ~ 14:00 17:30 ~ 22:00LO |
定休日 | 日曜休 |
アクセス | IR東西線北新地駅より徒歩5分 |
URL | http://www.elponiente.jp/Amalur/ |
MENU | 昼コース1080円~、夜コース3800円~、アラカルトも多数あり(税サ別) |