外はカリッ、中はしっとり!メルシーベイクの「キャロットケーキ」レシピ
レスキューレシピ【冬野菜編】
2024.02.22
photographs by Hide Urabe
連載:レスキューレシピ
日本の食品ロス量は年間 570 万トン*と言われています。この季節に出回る酒粕も、余らせてしまいがちな食材の一つ。未開封なら常温でも保存がききますが、開封したら冷蔵庫や冷凍庫で保管し、風味が変わらないうちに使い切りたいものです。生産者が丹精込めて作った食材を無駄にしないための活用レシピをシェフに教わります。
*農林水産省「日本の食品ロスの状況(令和元年度)」
目次
教えてくれた人:「メルシーベイク」シェフ 田代翔太さん
「おいしそう」が焼き上がりのサイン
本当にイメージ通りに焼けたお菓子なら、デコレーションは必要ない、と田代翔太さんは考える。だって、おいしそうな焼き色が、そのお菓子の何よりの武器だから。キャロットケーキは、ホールではなく、カップケーキ型の小サイズで表面はカリッ、中はしっとり仕上げるスタイルに。焼き時間はニンジンの水分に注意しながら調整。基本はしっかり焼くけれど、時間はあくまで目安と考え、おいしそうと思うまで窯から出さない、と決めている。
「キャロットケーキ」材料と作り方
[材料](150ml カップ×40 個分)
A 薄力粉・・・668g
シナモンパウダー・・・12g
ジンジャーパウダー・・・4g
ベーキングパウダー・・・20g
重曹・・・8g
塩・・・4g
ニンジン・・・800g
卵・・・8個
てんさい糖・・・400g
太白ゴマ油・・・600g
クリームチーズ(常温に戻す)・・・500g
バター(常温に戻す)・・・250g
粉糖・・・250g
クルミ(ロースト)・・・適量
[作り方]
[1] ニンジンをフードプロセッサーで刻む
A をふるい合わせておく。ニンジンはフードプロセッサーでみじん切りに。
[2]生地の材料を混ぜる
ミキサーボウルに、溶きほぐした卵、てんさい糖を入れてホイッパーを付けて中速で回し、油を加えて撹拌を続ける。
[3]ニンジンを加える
2をボウルに移し、ニンジンを加えてヘラで混ぜ合わせる。全体が混ざる程度で OK。
[4]粉類を加える
A を一気に入れ、粉気がなくなるまで、全体を馴染ませるようにヘラで混ぜ合わせる。 混ぜ過ぎると目が詰まって、焼成後、固くなる。
[5]カップに絞り入れる
板にカップを並べ、容器の 1/2 程度まで絞り入れる。
[6]焼く
160℃に熱したコンべクションオーブンで、30 分程焼く。
[7]焼き加減を確かめる
30 分を過ぎたら、竹串を刺して状態をチェック。しっかり焼けていれば、型から出して粗熱を取る。
[8]クリームを作る
その間にボウルにクリームチーズ、バター、粉糖を入れ、練り合わせるように混ぜた後、クルミを加えて混ぜ合わせる。
[9]仕上げる
生地の上に8をのせ、粉糖(分量外)を振る。
スパイスを最小限にしてやさしい味わいに。表面はカリッ、中はフワリの食感。
東京・松陰神社前「メルシーベイク」の店舗情報
◎MERCI BAKE
東京都世田谷区若林3-17-10
☎03-6453-2389
11:00~17:00(無くなり次第終了)
水曜、木曜休、不定休
東急世田谷線松陰神社前駅より徒歩1分
Instagram: @mercibake
※営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。事前に店舗に確認してください。
(雑誌『料理通信』2015 年 8 月号掲載)
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