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JOURNAL / 世界の食トレンド

SNSで話題沸騰!ブラジル発祥のアサイーボウルがZ世代の間で再燃

Australia [Sydney]

2024.12.16

ブラジル発祥のアサイーボウルがZ世代の間で再燃。SNSで話題沸騰!

text by Akiko Ganivet 
(写真)ビーチを中心に展開する「ブリスド・ボウル」の定番は、アサイーの上に食感のあるグラノーラとトロピカルフルーツが飾られていてシンプル。

2010年代、日本に上陸したブラジル生まれのヘルシーフード「アサイーボウル」。シドニーでもポリフェノールを豊富に含むスーパーフードとして話題となり、値段が高いイメージがあるものの、そこそこ流行っていた。それが近年、インスタ映えするスイーツとしてZ世代の間で再燃し、現在SNSで話題となっている。

アサイーとは、アマゾン地域に自生するほんのり酸味がある果実。凍らせてからピュレ状にし、フルーツやグラノーラなどをトッピングするアサイーボウル&スムージーの専門店が、南半球の夏に向けて様々な新商品を発売している。

ヘルシー志向の若者が多いビーチ沿いのシドニー東部と北部では、比較的シンプルなアサイーボウルが人気だ。
2020年からビーチを中心に展開するアサイー専門店「ブレスド・ボウル(Blessed Bowl)」は10種類のアサイーボウルを提供し、オーガニックのグラノーラやフレッシュフルーツをトッピング。ネット注文でも、オプションでナッツやキウイなどアレルギー食材の有無を選ぶこともでき、誰でも安心してオーダーできる。ただし、タピオカドリンク「ボバティー」をはじめ冷たいドリンクを好むZ世代の間では、ボウルを店で頬張るよりも、スムージーを持ち歩いてビーチや買い物に行くのが定番のようだ。

ゴジベリー(クコの実)入りのアサイー「ブリスド・ボウル」(17.50豪州ドル、左)と「オリジナル・アサイー」(14豪州ドル、右)
(写真)ゴジベリー(クコの実)入りのアサイー「ブリスド・ボウル」(17.50豪州ドル、左)と「オリジナル・アサイー」(14豪州ドル、右)。オーストラリアで有名なチョコビスケット「ティムタム」を粉々にして散らすオプション(50セント)を加えることもできる。
「ブレスド・ボウル」では、アサイー以外のスムージーも人気。特に「ピンク・ピタヤ」(13豪州ドル:写真左)はドラゴンフルーツの鮮やかなピンクがインスタ映えする。スイカジュース、パッションフルーツとイチゴをブレンドしている。「マンゴ・スムージー」(13豪州ドル)はバナナとパッションフルーツ入り。
(写真)「ブレスド・ボウル」では、アサイー以外のスムージーも人気。特に「ピンク・ピタヤ」(13豪州ドル:写真左)はドラゴンフルーツの鮮やかなピンクがインスタ映えする。スイカジュース、パッションフルーツとイチゴをブレンドしている。「マンゴ・スムージー」(13豪州ドル)はバナナとパッションフルーツ入り。

一方、レバノンやアジアの移民の多いシドニー西部では、派手な盛り付けのアサイーボウルがSNSで話題沸騰中。中でも、ベルギー生まれのカラメルとシナモンが特徴のビスケット「ビスコフ(Biscoff)」味のカラメルソースをたっぷりかけ、これでもかとフルーツを盛り、アサイーのソフトクリームをトッピングしたアサイーボウルがインスタ映えすると人気だ。期間限定で、甘いタコスのようにしてアサイーを楽しむ「アサイー・タコ」や、果物を煮詰めてシート状に乾燥させたイランのスイーツ「ラバシャック」を添えるなど、見た目だけでなく味にも工夫を凝らしている。流行を発信するシドニーで、SNSがフードトレンドに欠かせないツールになっているのは明らかだ。

シドニー西部に出店している「パープル・パロット」の定番「アマゾン・パロット」(15.95豪州ドル〜)は、オーガニックのアサイーのソフトサーブ(ソフトクリーム)にグラノーラとフルーツを重ね、ビスコフソースをたっぷりかけた存在感のあるボウル。アサイー以外では、ピスタチオのソフトサーブが一番人気。
(写真)シドニー西部に出店している「パープル・パロット」の定番「アマゾン・パロット」(15.95豪州ドル〜)は、オーガニックのアサイーのソフトサーブ(ソフトクリーム)にグラノーラとフルーツを重ね、ビスコフソースをたっぷりかけた存在感のあるボウル。アサイー以外では、ピスタチオのソフトサーブが一番人気。

*1豪州ドル=96.5円(2024年12月時点)

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