「技術・文化を伝承する」
イカロ・ミヤモト 宮本義隆 Yoshitaka Miyamoto
2014.10.01
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店名
イカロ・ミヤモト/ICARO MIYAMOTO
2008.4.15 open イカロ・ミヤモトのページを見る
1974年5月2日生 / 神奈川県出身 / O型
代官山「アントニオ」、石神井「ロニオン」を経て99年渡伊。ロンバルディア州「アル・ベルサリエーレ」(1年半)、トレンティーノ= アルト・アディジェ州「ティロル」(4年)、その他ヴェネト州、ピエモンテ州などでも短期研修を重ね、06年帰国。08年4月、兄の宗隆さんと現店をオープン。
FAVORITE
音楽 : 風の音や川のせせらぎ、小鳥の泣き声など自然が奏でる音
本 : 『料理通信』
映画 : 『リバー・ランズ・スルー・イット』
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北里八雲牛モモ肉のマリネ うずら豆、赤タマネギのサラダ南チロル風
1800円
モモ肉を粗塩と約10種のスパイス、香草類で10日間マリネした南チロル地方の伝統料理「カルネサラータ」。サラダのタマネギドレッシングも2週間寝かせたもの。塩加減と熟成、そして厚めの肉の切り方に「らしさ」が匂う。
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ちぢみほうれん草のラビオリ リコッタチーズの燻製がけ
1800円
鎌倉産のちぢみホウレン草はタマネギと2時間炒めて甘味を引き出し、リコッタチーズやグラナパダーノ、ナッツメグなどと詰め物に。ソースは伝統的な焦がしバターではなく、パルミジャーノ、ブロード、バターで東京のおいしさに。
必要とされるためのキーワード
誰もが知る味で信頼を築く。
誰もが知る味で信頼を築く。
- 兄・宮本宗隆さんのサービスと、弟・義隆さんの料理は、どちらかが倒れない限りずっと変わらない。それが兄弟経営の強みである。
弟はイタリアで7年、北イタリアの山岳地帯トレントを中心に修業した。ラビオリや肉のマリネなどの印象が強いが、しかし「山の伝統料理を、東京でそのまま食べるのは難しい」と数を抑えている。半数以上は、実はボンゴレなど誰もがわかる料理や、東京で食べたくなる旬の料理だ。「信頼関係を作るための料理です。知らない味を押しつけるのでなく、まずは知っている料理でおいしいと思ってもらえれば。新しい味はじわじわと」。
現地そのままでなく、でもすべての皿にイタリアの血が通う。何かが違う。その理由は、7年間=うろ覚えでなく確信を持って作れる領域になるまでの時間にある。
「イタリアンといえばパスタ」だから種類を増やし、「ワイン好きが食べたい」からメインは肉料理のみ。で、ワインは「思ったより安い」が基準。兄弟の思考は直球にして、じわじわはまるスパイラルである。
text by Naoko Ikawa / photographs by Tsunenori Yamashita
イカロ・ミヤモト 東京都/中目黒 イカロ・ミヤモトのページを見る
住所 | 東京都目黒区上目黒2-44-24 COMS NAKAMEGURO 4F |
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電話番号 | 03-5724-8085 |
営業時間 | 18:00〜24:00 LO |
定休日 | 日曜休 |
カード | 可 |
座席 | 全26席(うちカウンター4席) |
タバコ | 禁煙 |
アクセス | 東急線、東京メトロ中目黒駅より徒歩5分 |
URL | http://r.10pre.jp/icaromiyamoto/ |
備考 | 前菜1600円~、パスタ1600円~、メイン4200円~(税込) 【WINE】 グラス白赤2種1100円~、ボトル6500円~ |
- 「2008年10月making」 掲載
- 「2009年01月2009年イタリアンは「北の味」に注目です!」 掲載
- 「2009年10月伊勢丹アイカード」 掲載
- 「2010年04月春のパスタ・アンケート シェフたちの乾麺選び」 掲載
- 「2012年05月100人のシェフが考える「必要とされる店」になるために」 掲載
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