Spain [Madrid]
ダニ・ガルシアの快進撃。パンデミック下でも迷わず前進!
2021.03.25
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text by Yuki Kobayashi
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三ツ星を獲得した2018年の翌年に閉店し、世間をあっと言わせたのも記憶に新しいスターシェフ、ダニ・ガルシア(Dani Garcia)。マクドナルドとのコラボやセカンドラインの海外進出、国内ではデリバリーを開始するなど、パンデミック下でも止まるところを知らない勢いだ。
2020年9月、マドリードの「フォーシーズンズ・ホテル」の開店は、あらゆる業界に希望の光を見せてくれたが、そのメインダイニング「ダニ・ブラッスリー(Dani-Brasserie)」も目玉の一つ。常々、高級料理の大衆化に務めてきたシェフには、ファインダイニングをさらに身近に、楽しみやすく、幅広いパブリックを狙った形だ。
宿泊客の朝食には、サステナビリティの指標をベースに厳選された生産者たちのチーズやハモンを。ホテル名にふさわしく、”季節”の軸に旬の野菜を多用したメニューでは、アンダルシア伝統料理の「アホ・ブランコ(冷たいアーモンドのスープ)」もあれば、2009年に液体窒素の使用で世界をあっと言わせたアイコン料理「液体窒素のトマト」も再登場する。
市内中心部、最上階からのマドリード・ブルーの空が最高のアペリティフ。おつまみなら30ユーロ程度からと、朝から晩までダニのクリエイティビティを楽しめる空間となっている。
(写真)「エルブジ」以来、三ツ星を取って辞めるという傾向があったスペインのファインダイニング。ダニは確信犯で、閉店後の展開の速さと店舗ジャンルの豊富さは、彼のビジネスセンスの証だ。
◎Dani-Brasserie
Calle de Sevilla, 3, Madrid, 28014
☎+34-91-339-6210
メインダイニング 13:00~16:00、19:00~21:00
軽食 13:00~21:00
*2021年2月20日現在
https://www.danibrasserie.com/
Instagram:@danibrasserie
1ユーロ=127.8円(2021年3月時点)
JOURNAL / 世界の食トレンド
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