China [Hong Kong]
ディヴィッド・ライ氏 コロナ禍の1年を語る
2021.04.22
text by Rie Suzuki
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新型コロナウイルスの第4波が収束しつつある香港。2020年から続くパンデミックを振り返り、レストラン「ネイバーフッド」オーナーシェフ、ディヴィッド・ライ氏にインタビューを試みた。
「飲食業界をはじめ多くの人たちにとって、この1年は物事が100倍困難であったことでしょう。それでも私は香港にいることに感謝しています。私の店は規模が小さいためコロナ禍にあってもある程度、回復のための力を維持することができました。少人数のスタッフ体制、家賃の減額が可能となったこと、定期的な政府からの寛大な補助金によるものです。中でも、6年前に開店し、互いに大切に育んできた顧客からの応援は大きな励みとなり、ケータリングなど多くの依頼がありました」
ロックダウンが行われる度、レストランは座席数や各テーブルの人数制限、時短営業が課せられ、1週間の1日の感染者数が2桁を下回ると制限は即日緩和されるという。
「私たちはパンデミックのリズムに合わせて生きることを学びました。多くの人に抗体ができるまで困難は続くでしょう。時に立ち止まり進んでいく“Stop & Go”の姿勢で、自分自身が最も得意とすることに集中し、困難な時代を乗り越えていきたい」と続けた。
(写真)ディヴィッド・ライ氏。「この1年、北欧の冬のように昼と夜のリズムのない暗闇の日々であった。心身を一新しインスピレーションを得る旅行が恋しい」。「ネイバーフッド」は「アジアのベストレストラン50」2021年版で17位にランクインした。
◎Neighborhood
61-63 Hollywood Rd, Hong Kong
☎+852-2617-0891
18:00~23:30
日曜休
Facebook:@neighborhoodhk
Instagram:@davidtlai
JOURNAL / 世界の食トレンド
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