Australia [Sydney]
アルコールに力を入れて存続に賭ける!
2019.12.09
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高い賃貸料と労働コストに悩まされ、有名店が続々と閉店する中、シドニーの飲食業界で注目されているのがお酒に重点を置いた店づくりだ。開店ラッシュが続くラーメン店も、最近では利益率が高いお酒に力を入れる店が増えている。
ボンダイビーチに8月にオープンした居酒屋「イザベル」も、この一例。焼き鳥や串焼きがメインだが、フードよりもカクテルリストの方が長い。例えばウイスキーに柿ジュースを合わせ、グラスに海苔をあしらったハイボール(15豪州ドル:写真)や、コニャックに焦がし味噌とクァンドン(ビャクダンの実)をアクセントにしたカクテル(22豪州ドル)など、組み合わせが新鮮。
シドニーでは日本のウイスキーをメニューで見かけることが増えたが、同店でも「あかし」や「イチローズモルト」をオンリスト。特に後者は希少性も高く、抹茶とライムを合わせたカクテルはなんと、42豪州ドル。女性客にはカクテルの需要が高いシドニー。個性的なカクテルメニューに、存続に賭ける店の意気込みが感じられる。
(『料理通信』2019年11月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Isabel Bondi
Level 103, 180-186 Campbell Parade, Bondi Beach, NSW
16:30~24:00(土曜、日曜12:00~)
月曜、火曜休
予約不可
焼き鳥 4豪州ドル~、串焼き 5豪州ドル~
www.isabelbondi.com
text by Akiko Mori Ganivet
JOURNAL / 世界の食トレンド
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