China [Hong Kong]
中国茶は“茶館で愛でる”から“学ぶ”へ
2017.08.14
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「お茶は何にしますか?」と、レストランに着席するとまず最初に聞かれる。季節や体調によって各自、飲むべき茶葉をオーダーし、食事を通して味わう―中国料理店の日常の光景だ。その中国茶が近年のワインブームを背景に、地元香港人にとって特別な存在になりつつある。
貴重なヴィンテージやプレミアム茶葉は、茶館で点心と愛でることが主流であったが、ザ・ペニンシュラ香港「嘉麟樓(スプリングムーン)」の「Premier Chinese Tea Paring Menu」をはじめ、多くの店で、食中茶として料理との相性を楽しむなどペアリングメニューを展開し好評だ。
上質な茶葉の品揃えに定評あるインターコンチネンタル香港の「欣圖軒(ヤントーヒン)」では、ティー・ソムリエによる中国茶教室を開催するなど、知識や茶藝の習得にも関心が集まっている。日本の茶道とは異なり、茶は身体に良いから飲むもので、学ぶという習慣はなかった。中国医学の効能が期待できることも魅力とあって、中国茶に新風をもたらしている。
(『料理通信』2017年7月号/「ワールドトピックス」より)
◎ 欣圖軒 InterContinental Hong Kong
18 Salisbury Road, Kowloon, Hong Kong
Authentic Chinese Oolong Tea Discovery Class
次回は2017年9月9日開催予定
1288HKドル(中国茶4種+料理5品付き)text by Rie Suzuki
JOURNAL / 世界の食トレンド
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