Germany[Berlin]
ビアホールの広さを生かしてホームレスに温かい食事を
2021.02.18
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2020年11月2日から、ロックダウンで閉店しているドイツの飲食店。そんな中、面白いアイデアで注目を浴びているのが「ホーフブロイ・ベルリン」だ。コロナ禍前には日に3000~5000人のお客で賑わっていたビアホール。2フロア、総面積6000平米の巨大な空間を生かして、1日150人のホームレスに、冬の間温かい料理を提供しようというものだ。
十分なソーシャルディスタンスが取れないために多くの緊急一時宿泊所が閉鎖されている現状を聞き、「うちの店の1600席のフロアなら使えると思った」と、マネージャーのビョルン・シュヴァルツは言う。この仕事のために、短縮手当(給料の80~87%)をもらって休んでいる70名の従業員のうち、10名をフルタイムに戻すことができるのも良かった。
料理は郷土料理をベースに、日替わりでメインに付け合わせ2品、お代わり自由。「典型的な炊き出しスタイルにしたくなくて。冬を乗り切るためには糖分が大切と聞いて、デザートも出しています。ビールは出せませんが、ノンアルコール飲料はいろいろ揃えています」。
別室では衣類の提供や、様々な言語での医療相談なども受けられる。ロックダウン緩和が進んでも、続けていきたいそうだ。
JOURNAL / 世界の食トレンド
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