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パスタと生きる道
神奈川・横浜 「プリモ」 洲脇直人さん
2020.12.17
photographs by Hide Urabe
旧きよき時代の歴史と、新しくモダンな感性を兼ね備えた神奈川県横浜市。港町として栄えるこのエリアは、各地から良質な食材が集まり、食通も多いと聞きます。今年で3周年を迎えるレストランとシェフに寄り添うパスタ、ディ・チェコの魅力に迫ります。
コースを下支えする
徹底されたディ・チェコの品質
歴史的な建造物が異国情緒を漂わせる中心部に、下町感溢れる周辺エリア。新旧が混在し、“浜っ子”と呼ばれる地元民に愛され続ける神奈川県横浜市。1859年の開港以来、港町として栄え、外食文化も盛んなエリアだ。この街を故郷とし、イタリアンシェフとして鍋を振り続ける料理人がいる。
「店の個性を一番出しやすい、それがパスタの魅力です」とは、「プリモ」の洲脇直人(すわき・なおと)氏だ。大学卒業後より料理の道へ進み、その後渡伊。ローマをはじめピエモンテ、トスカーナ、エミリア=ロマーニャなど各地を渡りながら修業を重ねた。ディ・チェコのパスタは、修業時代から慣れ親しんだ身近な「現地の食材」だ。帰国後、横浜の人気店「カンブーザ」の立ち上げより、8年間シェフを務めあげ、2017年、独立を果たした。
ランチとディナー共にコースを主体とし、パスタは手打ちと乾麺から選べるプリフィクススタイル。「パスタは、メイン料理の食材やコースのバランスを見ていくつか考えるのですが、ディ・チェコを使ったパスタは、常にオンメニューしています」とシェフ。まずは試す、を身上とし、様々な商品で試作を重ねる中で、ディ・チェコの味わいと品質に全幅の信頼を置く。「コースの一部として、パスタ自体の味が主張しすぎても、なさすぎてもバランスを崩してしまう。ディ・チェコは、小麦粉の甘味を保ちながら、前に出すぎず、どんなソースとも調和します」。
中でもこよなく愛するのは、「ディ・チェコNo.8 リングイーネ ピッコレ」。「絶妙な太さと僅かにエッジの効いた形状、コシのある食感と、全てが僕好み。以前、他のリングイーネを試したことがありましたが、納得できず……。他には代えられないパスタです」。
その時々で合わせる食材や仕立ては変わるが、定番は、魚介を合わせた「ジェノヴェーゼ」だ。バジルのフレッシュな香りを保つために少量ずつ仕込むペーストは、ボウルで茹でたパスタと合わせ、サッと和えるだけ。この僅かな時間の工程でも、ブロンズ製ダイスを使用したディ・チェコのパスタの形状は、ソースを絡めとり、逃がさない。料理の繊細な味と香りを大切にするシェフにとって、このリングイーネは心強い味方だ。さらに、「ディ・チェコの品質は、茹で時間でもわかる」と話す。通常、表記される茹で時間はあくまで目安だが「ディ・チェコはそのブレがない。例えば、リングイーネは表示より少し短めに茹でますが、メーカーにより表示と数分以上違うものや、パッケージごとの品質が不安定なものも。毎回微調整せずに高いクオリティを保てる。それはとても大切なことです」
流通のいい港町で
地元に愛されるイタリア料理を
冒頭にも記した通り、横浜は港町。「神奈川県内に新鮮でおいしい野菜や食材はもちろんありますが、横浜自体は都市なので、相対的に食材が“豊かな”エリアとは言えないかもしれません。でもその代わり、流通に長けているため、国内外を問わず様々な食材が時間をかけずに手に入る。それがこの街で店を続ける1つの魅力です」。
また、新型コロナウイルスの影響で、外食自体も避けられがちだった期間、通い続けてくれたのは、やはり地元客だった。自粛期間も「テイクアウトだと伝えたいおいしさを届けられない」と行わず、衛生面を徹底しながらレストランというスタイルを貫いたシェフ。
「僕も含め、横浜はこの街を愛し昔から住み続ける人が多い。どんな時でも、地元の人たちが通い続けられる場所でありたい」。そんな信念の下、変わらない品質を保つディ・チェコとともに、今日も本場のおいしさを追求し続ける。
◎プリモ
神奈川県横浜市中区常盤町5-72-1
GM横浜馬車道ビル1F
☎045-305-6652
11:30~15:00、18:00~23:00
月曜休 テーブル24席
JR、市営地下鉄関内駅より徒歩5分
◎「ディ・チェコ」のお問い合わせ
日清フーズ株式会社
業務用営業部
〒103-8544
東京都中央区日本橋小網町19−12
☎03-5641-8115
https://nisshin-foods.jp/b2b/