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JOURNAL / JAPAN

日本 [千葉]

新品種続々。来春お目見えの注目株は?

在来種を守ることと新品種への挑戦が未来をつくる

2016.06.25

北限地でたわわに実る
「田中」(ビワ)

千葉県では、宝暦元年(1751年)にビワの栽培が始まり、260年以上の歴史を有します。江戸中期には房州ビワが江戸の市場に出荷されたとの記録も残っているそうです。

「田中」は、明治12年に植物学者の田中芳男氏により発表されました。

初冬に花を着け、寒さの中で実を結ぶビワは寒害を受けやすい果物。花はマイナス5℃で、果実はマイナス3℃で凍死してしまいます。ビワ栽培の北限とされる千葉県では、花や果実が寒害を受けないように、作業能率は悪くても気温の下がりにくい傾斜地を選んで栽培したり、寒波が流れ込む頃には、ストーブを焚いたりして果実を守ります。

しっかりとした甘さとほどよい酸味が好バランス。皮に赤あざが入っているものは、日当たりの良い所で育った証拠、美味の証です。また、過熱果は、縦にひび割れするので市場には流通しませんが、特別甘いので産地だけのお楽しみです。


千葉県の新品種、現在愛称選考中!
「千葉S4号」(イチゴ)

千葉県が開発したピッカピカの最新品種、現在愛称を選考中の千葉県オリジナルイチゴです。

その姿は大粒で、果汁がたっぷり。甘味に加え、甘さをうまく引き立てる酸味が自慢です。

平成29年1月頃から県内の観光イチゴ園などで販売が始まります。スイーツとも相性が良いそうなので、これからお目にかかる機会も増えそうですね。

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