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JOURNAL / JAPAN

日本 [福島]

モモ産地福島、挑戦中です!

在来種を守ることと新品種への挑戦が未来をつくる

2016.06.25

福島を照らす“あかつき”
あかつき(モモ)

白桃と白鳳の交配種である「あかつき」は、昭和27年、当時の農林水産省園芸試験場で開発された品種です。開発当初、福島県を含む桃の生産県で試作が行われましたが、小玉であったため、多くの地域が栽培を断念。しかし、福島県だけはその後の栽培を継続し、栽培技術の改善を重ね、果実肥大の技術を確立しました。昭和54年に、福島市の「信夫三山あかつき参り」にちなみ、「あかつき」と命名され、今では福島県の栽培面積の52%を占める主力商品になりました。

15年2月に、震災復興を目指し、「福島県産果実の本当のおいしさをたくさんの人に届けたい」と、農業従事者を中心に「ふくしま土壌ネットワーク」が立ちあげられました。その活動の一環で、「“桃の力”プロジェクト」がスタート。「あかつき」を通して、作り手の想いや全国有数の果樹産地である福島の魅力を発信していくそうです。今後の展開が楽しみですね。


モモシーズンの新星スターター
「はつひめ」(モモ)

一方、新品種としては、福島県の果樹研究所がモモシーズンのスタートを切る早生品種作出を目指して、「あかつき」×「はつおとめ」を交配育成。平成21年に、種苗法品種登録を取得したのが「はつひめ」です。

福島県では毎年、この「はつひめ」の発売を皮切りに、数種類のモモが旬をずらして収穫され、次々とお目見えします。

早生種としては比較的大きく、果肉は滑らかで果汁も甘味もたっぷりです。

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