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JOURNAL / JAPAN

日本 [島根]

昔のメロン、今のメロン

在来種を守ることと新品種への挑戦が未来をつくる

2016.06.25

メロンと呼ぶべきか、瓜と呼ぶべきか
「出雲メロン」

島根県では昔から、マクワウリ(味瓜とも呼ばれます)が親しまれてきました。現代の呼び方では「出雲メロン」。日本各地に在来種のマクワウリが存在しますが、その代表品種「悠紀メロン」と「黄金」系品種の自然交雑によって出雲地域で生じたと言われています。

「瓜とメロンの違いは何?」って、思いますよね。北アフリカから中近東あたりに存在した原種が、欧州に伝わってメロンになり、アジアに伝わって瓜になったという説があるくらいですから、区別はむずかしそうですが、この「出雲メロン」、円筒形の縞模様がいかにも瓜。古い日本画で見たことがあるような、風情ある姿です。

果重300gほど、果肉は白くて、シャキシャキとした食感が爽やか。ほどよい甘さが“日本のメロン”の魅力を伝えます。


フォークではなくスプーンで食べてください
「ゴールデンパール」(メロン)

メロンはメロンでも、2014年から本格的な栽培が始まって、今まさに売り出し中なのが、島根県オリジナル品種「ゴールデンパール」。島根県農業技術センターによって開発されました。食べ頃を迎えると、果皮の色が緑から黄金色に変わり、果肉が白く輝くところから「ゴールデンパール」という名称に。香り高く、とろける甘さに特徴があります。そのとろける果肉と果汁を一滴も逃さぬよう、フォークではなくスプーンで食べるのがお薦めです。

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