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各国の魚介消費が増え、水産資源の85%が最大捕獲量に達した*1と言われる中、シェフが海の資源枯渇の危機軽減を支援するプログラム、「スマート・キャッチ」が2017年6月に始まった。発起団体はジェームズ・ビアード財団。“料理界のオスカー”と呼ばれる「ジェームズ・ビアード財団賞」を毎年授与するなど、米国料理界の中心的存在だ。
全米に620万軒以上ある飲食店*2の影響力に着目した同プログラムは、絶滅危機の恐れのない魚介類の活用をシェフに促すことを目的とする。水産資源危機判定の基準として信頼される「モントレー水族館水産資源監視プログラム」をベースに、メニュー上の食材の80%以上がリスクなしと判断されると、スマート・キャッチの記章を授与される。
各店が半年ごとに審査を受ける厳密性も記章の信頼性を高める。参加各店にはスタッフ研修、マーケティングなどに関するサポートも提供。開始2カ月で、すでに全米約180のレストランが記章を取得しており、今後のプログラムの発展が期待される。
* 1 世界自然保護基金のデータより
www.worldwildlife.org/threats/overfishing
* 2 全米レストラン協会のデータより
www.restaurant.org
(『料理通信』2017年10月号/「ワールドトピックス」より)
◎ SMART CATCH
http://smartcatch.fish
text by Akiko Katayama
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