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1940年、手押し車で食べ物を売る業者を集めて開かれたのが、マンハッタンのロウアーイーストサイドにある「エセックス・マーケット」。以来70年以上にわたり、ユダヤ系、イタリア系、プエルトリコ系など近隣を占めるエスニックコミュニティの変遷を反映し、この街の食文化を象徴する貴重な存在となったが、近年老朽化が進んでいた。
そのマーケットが2019年5月に大リニューアル。生鮮食材、チーズや燻製品、クラフトビール、各種スイーツ、エスニック料理ほか、新テナントも含む約40の専門店を揃えて話題を集めている。中東ストリートフード店「サメサ」オーナーシェフ、イーライ・サスマン氏は「料理の質はもちろん、廃棄物リサイクルの実践、チャリティへの貢献度など、様々な基準をクリアしてテナントになることができた。
この名高い市場に店を開くことは長年の夢。近隣住人から観光客まで様々な客層が訪れ、ビジネスの有効な後押しになっている」と話す。マーケットの価値はしっかり継承されていきそうだ。
(『料理通信』2019年9月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Essex Market
88 Essex Street, New York, NY 10002
8:00~22:00(日曜10:00~20:00)
無休
www.essexmarket.nyc
text by Akiko Katayama
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