Australia[Sydney]
菌活中のシドニーっ子がコンブチャにはまる
2015.09.05
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ポリフェノールを多く含む飲料として、欧米のセレブたちが近年はまっているという健康ドリンク「コンブチャ」。街中では、“自家製”を謳うカフェが増えている。
「紅茶きのこ」と呼ばれるこのお茶は、従来の昆布茶とは異なり、日本でも数十年前に流行していた食材。茶葉ではなく、お茶そのものをバクテリアと、酵母菌でできた「スコビー」(菌塊)で発酵させる。味は、ほのかに甘い炭酸お酢ドリンクのようだ。
シドニー初の「コンブチャ」バーをオープンした会社「ワイルド・コンブチャ」は、すべてオーガニックの紅茶と緑茶、サトウキビを使用し、市内のカフェ4店舗にてタップで提供する。マイボトルを5豪州ドルで購入し、なみなみ注いで1本12豪州ドル。購入前に試飲できることも、腸内の善玉菌を増やすために発酵食品にはまっている「菌活中」のシドニーっ子に人気の理由だ。ただし、生きている菌が入っているため抜栓したら冷蔵庫で保存しないと、発酵がすすんでしまうので注意が必要だ。
(『料理通信』2015年9月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Wild Kombucha by Ballsy
http://wildkombucha.com/
text & Photograph by Akiko Mori Ganivet
JOURNAL / 世界の食トレンド
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