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JOURNAL / 世界の食トレンド

Australia [Sydney]

多様性のあるコミュニティを目指して、女性ブリュワーの挑戦

Apr 18, 2022

text by Akiko Ganivet

男性が主導権を握るオーストラリアの飲食業界で、女性による酒造りを世に知らしめようという動きが注目されている。中でもワインを造るオージー女性は徐々に増加中で、彼女たちをサポートする酒販サイト「シップ・ハー(SIP’ER)」では、女性の購買意欲をくすぐるような、チャーミングなパッケージのワインやビール、スピリッツを販売している。


2015年、男性が多い食肉加工品業界でソーセージ作りを始めたクリシー・フラナガンさんも、2018年に酒造りをスタート。クラフトビールを造る女性が少ない中、今では3種類の自家製エールをシドニー近郊のブルワリーで醸造している。敷地内ではビストロ「ソーセージ・ファクトリー(Sausage Factory)」も経営し、クラフトビールの他、女性が造った豪州産ワインのみを提供している。

2021年まで、政府のメディアアドバイザーを務めていたというフラナガンさん。
「主な客層は女性、LGBTQIA、非白人など、マイノリティであることで生じる様々な障害を乗り越えてきた人たち。私たちが作るコミュニティに賛同してくれる人たちだと思います」

地元産にもこだわる彼女は、シドニーの多様な文化背景を持つ生産者や、飲食店のオーナーに焦点を当てたテレビ番組を作ることが夢だそう。世界を切り開く女性の存在によってシドニーの飲食業界はどのように変わっていくのか、将来が楽しみだ。

(写真)フラナガンさんが造るクラフトビール「ソーセージ・クイーン(Sausage Queen)」。左から、モルト風味のエール「コスチューム・ドラマ」、コリアンダーやオレンジがほのかに香る「ボス・エール」、「ストロベリー・ガム」はすっきりした味で夏に飲みやすい。酒販店で各7豪州ドル前後/375ml。



◎Sausage Factory
380 New Canterbury Road, Dulwich Hill, NSW
18:00~22:00
日曜~木曜休
https://www.thesausagefactory.com.au/

*1豪州ドル=92円(2022年3月時点)

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