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JOURNAL / 世界の食トレンド

England [London]

気鋭のミクソロジストが提案する、独創的なサステナブル・カクテル

Mar 21, 2022

text by Yuka Hasegawa / photograph by Edward-Howell

第一線で活躍する世界各国のシェフたちが、環境負荷軽減を目指して積極的なアクションを展開する昨今。エシカルな潮流は、今やロンドンのバー業界にも浸透しつつある。中でも2021年11月、コベントガーデンにオープンしたレストラン「ウェアハウス(Warehouse)」のバーを総括する、ロンドン屈指のミクソロジスト、ウォルター・ピンタス(Walter Pintus)氏が提案する独創的なカクテルが話題だ。

シグネチャー・カクテルは、英国の海辺に生息する塩生植物、ロック・サンファイアの自家製コーディアルを使い、フィニッシュにはフェンネルで香りづけした清涼感溢れるオリジナルのギムレットや、地産地消のスタンスからライムを使用しないマルガリータ(共に各14ポンド)。
「多くの温室効果ガスを排出して輸入されるライムを使わずに、どうやったらバランスの良い酸味を出せるかと模索した結果、独特のアロマとクリーミーなテクスチャー、フルーティーなフレーバーが特徴である、シーバックソーン(グミ科の植物。日本での呼称はサジー)の果汁を使うことに。個性的なマルガリータに仕上がりました」とピンタス氏。

また、スローベリー(西洋スモモ)の自家醸造ワインをカクテルに使ったり、発酵させたルバーブをガーニッシュ(飾り)にしたりと、自然発酵の力を利用して新鮮なフレーバーを探求する氏のカクテルは、ロンドンのバー・シーンに大きな影響を与えている。

(写真)「ウェアハウス」は、メンバーズ・クラブ「ザ・コンデュイット」に併設された、一般客も利用可能なレストラン。ウォルター・ピンタス氏は、英国を代表する高級ホテル「コノート」や「リッツ・ロンドン」のバーでヘッドバーテンダーを務めるなど、錚々たる経歴を持つ。現在はビバレッジ・マネージャーとして、クラブ内のドリンク関連全てを総括している。



◎Warehouse
6 Langley Street, London WC2H 9JA 
☎+020-39128412
12:00~23:00
日曜、月曜休
https://www.warehouselondon.com/

*1ポンド=156円(2022年2月時点)

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