text by Sakurako Uozumi
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創業1760年、以来260年もの歴史を誇る「グラン・ヴェフール」。歴史的建造物に指定され、年中観光客で賑わう贅沢な空間だが、コロナ禍で客足は途絶える。
総料理長のギィ・マルタン氏は語る。
「これまでと同じ生産者の食材を使って高いクオリティを保ちながらも、いまの時代にあった業態に舵を切ります。フランス革命以前、この場所は地元の名士が集う『カフェ・ド・シャルトル』でした。当時の和気藹々とした記憶とエスプリを蘇らせて、新しい時代の美食を探っていきたい」と、2021年1月、業態変更を発表した。
これまで1人315ユーロのおまかせコースをやめて、曜日ごとにメニューを変えて2皿45ユーロ、3皿57ユーロに簡素化。アラカルトは「ポロねぎのヴィネグレット」や「オニオングラタンスープ」など、定番フレンチを軽やかに仕立てる。
パレ・ロワイヤルに面した中庭には100席のテラス席を設置し、朝食やアフタヌーンティーのサービスもスタート。ミシュランの星は諦めたが、どの高級店よりも親しみやすく、気楽に入れる老舗として盛り返しを図っている。
(写真)アラカルトより「ポロネギのヴィネグレット」(18ユーロ)。プロヴァンス地方ボー渓谷産の上質なオリーブ油を使用した酸味のあるソースに、自家製マスタード、ハーブを彩りよく。
◎Le Grand Véfour
17 Rue de Beaujolais, 75001 Paris
TEL +33.0(1).42.96.56.27
https://www.grand-vefour.com
1ユーロ=126円(2021年2月時点)
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