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数多くのシリア難民を受け入れているドイツ。2015年だけでも16万人以上のシリア人が難民申請を出している。しかし滞在許可をもらっても、未知の土地で自活の道を見つけるのは容易なことではない。自分にしかできないことを模索した結果、フードビジネスを始める人が多いようだ。シリア料理のケータリングや菓子店、レストランなどジャンルは多岐にわたる。
なかでも2016年夏にオープンした「コンディトライ・ダマスカス」は、大人気。オーナーのタメーム・アル・サッカは、シリア西部の街ホムスで老舗菓子店を経営していたが、激しい市街戦から逃れてドイツにたどり着いたものの就職は難しく、開業に踏み切った。スタッフにも同郷の難民を雇う。
ピスタチオをたっぷり使ったバクラヴァやクナーファなど10種類ほどの菓子は、甘さ控えめで繊細な味わい。故郷の味を懐かしむシリア人はもちろん、地元人にも好評で日々常連を増やしている。国境を超え、おいしい食には人を結ぶ力があることが実感できる店だ。
(『料理通信』2017年5月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Konditorei Damaskus
Sonnenallee 93, D-12045 Berlin
☎ +49-30-70370711
10:00~21:00
無休
www.facebook.com/Konditorei.Damaskus/
菓子各種 3ユーロ~/100g
text & photograph by Hideko Kawachi
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