India[Kodaikanal]
蜜蝋ラップで脱プラ&フェアトレード
2020.04.06
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南インドのタミル・ナードゥ州コダイカナル周辺の山岳地帯には、野生のハチミツ採取を生業とする先住民の村が点在する。
現代社会に取り残され、搾取されることも少なくない彼らを支援する、コダイカナルの女性グループ「フープー・オン・ア・ヒル」は、野生ハチミツの販売を2015年に始めた。
さらに、ハチミツの副産物である蜜蝋を使ったビーズワックスラップを開発・商品化したのが1年前。インド国内の脱プラスチック推進の動きにもマッチし、洗って再利用できるフードラップとして人気が高まっている。蜜蝋と地元産ココナッツ油をブレンドし、伝統的な製法で作られるブロックプリントコットン(木版染めの布)に染みこませたラップは、鮮度を保ちながら、蜜蝋の抗菌・防カビ作用で安全に食品を保存できるのが魅力。
適度な張りや粘着・柔軟性があり、食品の形状に合わせて包めるので自由度も高い。100回程度繰り返し使え、その後は、生物分解できるので土に返してもいいし、キッチンタオルとしても活用できる。
(『料理通信』2020年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Hoopoe on a Hill
#11, Irudayapuram Shenbaganur, Kodaikanal, Tamil Nadu,624101, India
☎+91-8008675353
9:00~17:00
土曜、日曜休
ビーズワックスラップ
(大中小3枚セット) 440ルピー
www.hoopoekodaikanal.comtext by Akemi Yoshii
JOURNAL / 世界の食トレンド
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