HOME 〉

JOURNAL / 世界の食トレンド

Italy [Frenze] フィレンツェを見渡すルーフトップバーでゼロ・ウェイストのカクテルを

Oct 11, 2022

text by Mamani Ikeda

2006年創業以来、ヨーロッパで次々と展開している「ザ・ステューデント・ホテル(The Student Hotel)」。学生向けアパート、ホテル、コワーキングスペース、レストラン&バーなど様々な施設が一カ所に集まった、いわば一つのコミュニティのような形態で、イタリアでは2018年に第1号がフィレンツェに誕生した。19世紀の大規模な建物を改装し、1階にはカフェレストランやラウンジ、ショップが、最上階にはプール付きのルーフトップバーを備えている。プールはホテル利用者専用だが、バーは夕方以降、誰でも利用可能だ。

この夏、開業5年を機に全面改装、新たに女性バーテンダー、パルミーラ・ベルトゥーカを迎えた。バーマネージャーに就任するにあたって打ち出したコンセプトは、ゼロ・ウェイストのオリジナルカクテル&モクテル。アルコールフリーから高アルコールまで段階を設け、「フルーツは全てイタリア産を使う」「フルーツや野菜は、レストランやカフェで使わない部分(皮や筋)を積極的に利用する」ことを掲げ、14のシグネチャードリンクを考案した。


高校生の頃からミクソロジーに興味を抱き、ロンドンを皮切りに、オーストラリア、スペイン、シンガポールで経験を積んだというパルミーラ・ベルトゥーカ。

「So Ambitious」と名付けられたモクテルはスイカの繊維を使ったサワー、微アルコールの「So Fresh, So Clean」はエルダーフラワーのヒポクラテスワイン(スパイスを漬け込んだ甘いワイン)を使ってクラシックなカクテル「ヒューゴ」をアレンジ。フィレンツェ発祥の強いカクテル、「ネグローニ」をアレンジした「Purple Hearts」には、ビーツを使って独特の風味を加えている。

プール越しに大聖堂のクーポラを眺めながらサステナブルなミクソロジー、“学生”のみならず、大人も楽しめるスポットだ。

(写真トップ)フィレンツェの大聖堂を眺めるルーフトップテラス。日中はプールを利用する宿泊者限定だが、夕方以降はバータイムとなり誰でもアペリティーヴォが楽しめる。

フードペアリングも重視している。イタリアン・タパスと呼ぶ一口サイズのおつまみも今回初登場。


*1ユーロ=144円(2022年9月時点)

料理通信メールマガジン(無料)に登録しませんか?

食のプロや愛好家が求める国内外の食の世界の動き、プロの名作レシピ、スペシャルなイベント情報などをお届けします。