Singapore [Singapore]
パーソナルな体験へ向かう、食の新傾向
2017.04.06
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シンガポールの食のトレンドは、好奇心旺盛な国民気質や在住外国人の嗜好など、様々な影響を受けながら動き続けている。外食文化が定着した国ではあるが、近年、自宅にゲストを招いて食事を楽しむ人々が増えてきた。
そんな食のニーズを背景に、自宅等でシェフが腕を奮う「Clubvivre」(クラブヴィーヴ)のオン・デマンド・サービスが2013年の開業以来、100名以上のシェフが登録する国内最大のサービスとして注目されている。現時点で約3万人以上が利用。価格帯はレストランでの食事感覚で、イタリアン、フュージョン、和食、中華まで50を超えるバリエーションから選択可能だ。
「開業当時の主な顧客は在住外国人、それが過去1年半で地元客が半数を占めるまでになりました。高級住宅の他、一般家庭のキッチンでもシェフが活躍しています」と創業者の1人、アンドリース氏は語る。忙しい日常だからこそ、胃袋を満たすだけの食から食卓を囲む人々を繋ぐ食へ。そんなアットホームなニーズの高まりも、豊かな暮らしへの新傾向なのかもしれない。
(『料理通信』2017年3月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Clubvivre
☎ +65-6240-6806
※平日9:00~18:00にオンライン&電話でコンシェルジュが対応(予約~決済はサイト上で24時間可)
www.clubvivre.com
text by Eri Sasaki
photograph by Clubvivre
JOURNAL / 世界の食トレンド
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