1980年以降生まれ 注目の若手シェフ
東京・中目黒「クラフタル」大土橋真也Shinya Otsuchihashi
2018.06.28
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PROFILE
1984年1月29日生まれ 鹿児島県出身 A型
04年 調理師専門学校卒業後、西麻布「ジョージアンクラブ」(4年)
08年 恵比寿「ジョエル・ロブション」(4年・ドゥミ・シェフドパルティエ)
12年 渡仏。パリ「サチュルス」(1年・部門シェフ)
13年 帰国。初台「アニス」(2年・シェフと2人。全調理部門)
15年 独立
FAVORITE
好きな音楽 特になし
好きな映画 特になし
好きな本 ネットでニュースをチェック
『料理通信』2018年7月号取材時点
近年、急速にボーダレス化する食の世界。国を超えて働く先を選ぶことはもちろん、ジャンル、食材、また店間の垣根を越えて、互いの哲学や素材へのアプローチに刺激を受ける1980年代以降生まれのシェフたちが増えています。資源の枯渇や高齢化社会、深刻な人材不足など、食を取り巻く課題が溢れる中、アイデアとテクニックを武器に生き抜く、新世代の料理人たちの発想はどのように生まれるのでしょうか。これからの食の世界のキーパーソンに、未来を切り拓く仕事術を一問一答で伺いました。
皿の上にドキドキ感と安心感を同居させる
Q1 : 食べ手の心を動かすアイデアとテクニックを、どう身につけてきたか?
A1 : 「何だろう?」というドキドキ感と「ああ、おいしい」と思える安心感が同居するところに面白さを感じます。
Q2 : 世界で働く際に、必要な資質。日本人(自分)の強みはどこにある?
A2 : 礼儀を重んじ、勤勉な日本人は、ゴールに向かう道に美学を見出します。悪いことではないが、時に目的に直結する近道を選べる力も世界で戦うには必要。
Q3 : 今、世界とどう繋がっている? 気になる世界の料理トレンドや料理人
A3 : 料理の主題を料理本やネットで調べますが、検索ワードは食材が多い。見るのはその色彩やビジュアルだけ。脳が決め込まないように、情報は意識的に入れません。
Q4 : 尊敬する人とその理由(食の世界に限らず)
A4 : 妻。私生活を支えてくれてありがとう。
Q5 : 個性を打ち出すために店づくりで工夫したポイント
A5 : 「これは何?」時に「食べられるの!?」と興味を引く仕掛けを。また、引き算でミニマルに仕上げるのではなく、重ねるおいしさ、複雑さも表現したい。素材と相反する香りや酸を添え、アクセントを効かせるなど。
Q6 : スペシャリテについて。料理でもっとも大切にしていることは?
A6 : アマゾンカカオで蛇行するアマゾン川を表現。コーヒーの生豆を粉末にし、未体験の渋味、辛味をアクセントに。
Q7 : 料理人として、これからどう生きていきたいか?
A7 : レストランの新しい在り方も提案したい。1つの建物内にレストラン、カフェ、パン屋、ワインショップなどが入り、この1軒で食が完結するようなスタイルを営みたい。幼少時、アレルギー体質で食べられるものが限られ、その反動で食への興味が湧き、この世界に入りました。「食べられる」というだけで価値がある。美食の計り知れない幸せを伝えてゆけたら。
photographs by Masahiro Goda
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SPECIALITE
アマゾンカカオのデセール
◎ 東京・中目黒「クラフタル」
住所 | 東京都目黒区青葉台1-16-11 2F |
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電話番号 | ☎03-6277-5813 |
営業時間 | 11:30~12:30LO(土曜、日曜のみ)、18:00~20:00LO |
定休日 | 火曜、水曜休 |
アクセス | 東京メトロ、東急線中目黒駅より徒歩5分 |
URL | https://www.craftale-tokyo.com/ |
MENU | 昼7000円、夜10000円 (税サ別) ドリンクペアリング ハーフ5500円、フル7500円 |