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RECIPE

焼きたてならではの香ばしさ「ポレンタをまとったグリッシーニ」

【DIYレシピ】出張料理人 岸本恵理子さん

2024.12.02

焼きたてならではの香ばしさ「ポレンタをまとったグリッシーニ」

text by Kei Sasaki / photographs by Masahiro Goda

連載:DIYレシピ

塩蔵、乾燥、発酵・・・調理メソッド&テクニックを身に着けて、普段買っている食べ物を一から作ってみると、自分で味を作る喜びや安心感を得られます。シンプルな材料と道具で作れる自家製アイテムをシェフに教わります。今回は、家飲みのお供にあるとうれしいグリッシーニ。ポレンタ粉をまとわせて、香ばしさと軽やかな食感をプラスします。

目次







教えてくれた人:出張料理人 岸本恵理子さん

出張料理人 岸本恵理子さん

出張料理人、イタリアスローフード協会スローフードマスター。広告代理店勤務を経てイタリアへ。マルケの料理学校でイタリア全土 20 州の地方料理を学び、アブルッツォ、プーリア、ピエモンテのリストランテ等、約3年イタリアに滞在して修業を積む。個人宅や企業への出張料理の他、カフェやホテルのメニュー開発、フードコーディネートなど幅広く活動。


目の前で成形し焼き上げる特別感

ある日の出張料理先。食事の時間に合わせ、岸本恵理子さんはグリッシーニの準備を始めた。今やチェーン系のバールや輸入食材店でもお馴染みのグリッシーニ。それだけに、目の前で成形される様子を見たゲストは「へぇ~」と感嘆の声を漏らす。

「スナックのようだけれど、イタリアではパンのカテゴリー。ピエモンテ地方伝統のパンなんですよ」。ゲストの声に応えるよう、料理のルーツを解説。乾杯のワインとともにテーブルへ。焼きたての香ばしさに加え「今、ここで作られた」という特別感が上乗せされる。

現地で料理を学んだのは8年前(当時)だが、岸本さんにとってイタリアは、今も年に1、2回は行かずにいられない「味のふるさと」だ。出張料理人という道を選んだのも、イタリア料理をレストランではなく、もっと寛いで楽しんでほしいから。「おいしい」のはもちろん、現地で感じた驚きや発見を届けたいという気持ちを内に秘めている。


「ポレンタをまとったグリッシーニ」材料と作り方

[材料](6人分)
<生地>
00粉・・・125g
セモリナ粉・・・40g
ドライイースト・・・1.5~2g
塩・・・4g
砂糖・・・2g
水(人肌の温度)・・・90g
オリーブ油・・・15g

<仕上げ>
オリーブ油・・・適量
ポレンタ粉・・・適量

[作り方]
[1]こねる
ボウルに粉とイーストを合わせ、塩と砂糖を溶かした水とオリーブ油を合わせて少しずつ加え、手でこねる。

[2]発酵させる(常温で2~3時間)
生地がつるんとひとまとまりになったら、オリーブ油(分量外)を塗った容器に移し、ラップをして常温で(冬場は火口のそばで)2~2.5倍になるまで発酵させる(目安は2~3時間)。

[3]切る

[3]切る

発酵した生地にオリーブ油を振りかけ、スケッパーで細く切り分ける。

[4]ポレンタ粉をまぶす

[4]ポレンタ粉をまぶす

1本ずつポレンタ粉を全体にまぶす。

[5]成形する

[5]成形する

両端をひっぱって生地をのばし、オリーブ油を塗った天板に並べる。

[6]焼く

[6]焼く

200℃のオーブンで9~10分焼く。

ポレンタをまとったグリッシーニ

さくっと軽やかな焼き上がりで、ポレンタ粉で香ばしさと食感をプラス。乾杯のスパークリングや軽快な白と合わせ食事のスタートに。前菜やスープとも◎。


出張料理の問い合わせ:eriko_on_the_earth@mac.com

(雑誌『料理通信』2017年12月号掲載)

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