Singapore [Singapore]
伝統食材を使った新感覚のクロワッサンが話題に
2016.05.13
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常に食を取り巻く話題に溢れるシンガポールだが、多様化の波の中でも伝統的な料理や食材の味わいに親しみを感じる人は多い。「塩漬け卵」も古くからこの国で親しまれる中国食材のひとつで、月餅の他、様々な料理に多用されてきた。
近年、その動きに変化が見られ、中国料理以外の店でもディップやフィリングに用いられるなど、幅広い試みへの注目度、人気度も高い。この流れを受け、伝統食材に思い入れの深い地元有名パティスリー「アントワネット」のオーナーシェフでもあるパン・コック・ケオンさんが、「Salted Yolk Lava Croissant」(塩漬卵黄を使ったクリームがとろけるクロワッサン)を発売、大きな話題となっている。
生地からクリームまで、全てが手作りという独自のレシピを考案。高級塩漬け卵をブランデーで風味漬けし、カスタードのような滑らかな舌触りのクリームを作り、店自慢のクロワッサンと合わせた。市民が長年親しむアジア食材の味わいの進化に熱い視線が注がれている。
(『料理通信』2016年4月号/「ワールドトピックス」より)
◎ ANTOINETTE AT PENHAS ROAD
30 Penhas Road, Singapore 208188
☎ +65-62933121
営業時間及び他店舗情報はWebサイト参照
無休
www.antoinette.com.sg
text by Eri Sasaki
JOURNAL / 世界の食トレンド
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