Spain [Barcelona]
ニッケイ料理のその先へ。ルイス・アレバロ氏の新店舗
2015.12.05
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2007年頃から、マドリッドにじわじわと増えたペルー発のニッケイ料理店。ペルー料理と日本料理を組み合わせたこのスタイルはそのままヨーロッパ全土に伝播し、日本でもフュージョン料理として知られている。
ニッケイ料理の立役者の1人でもあるルイス・アレバロ氏が、人気店「NIKKEI225」から独立。「大変さも数倍、でも喜びもそれだけ大きい」と、2014年にオーナー店「ケナ」を立ち上げ、現在じわじわとその評判が広がっている。 カウンターを含め、36名ほどでいっぱいになる店内は、エキゾチックな香り。
人気の「ウエルバのエビのタルタル」(18ユーロ)は、大西洋の味の濃いエビにワサビを効かせたトビコを混ぜ、エビのアロマを凝縮させたほんのり温かいスープをかけていただく逸品。他にも目にも鮮やかな〆サバや、デザートのレベルも高い。和食でもなくペルー料理でもないニッケイ料理の、さらにその枠を破った創作で挑む。コースは60ユーロ。スノッブなマドリレーニョの定番となりつつある一軒だ。
(『料理通信』2015年12月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Kena
Ferrer del Río 7, 28028, Madrid
☎ +34-91-725-9648
reservas@kenadeluisarevalo.com(予約専用)
www.kenadeluisarevalo.com
13:30~16:00、21:00~24:00
日曜、祝日休、12月24、31日休
text & photograph by Yuki Kobayashi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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