Spain [Caceres]
E.V.オリーブ油戦争加熱、フレーバーも百花繚乱
2019.09.17
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“高品質”というだけでは、もう生き残れないほど競争が激しいスペインのオリーブ油業界。目下の課題は、他社製品との差別化だ。パッケージやラベルに凝りブランディングを図ったり、オイルをジュレや球状化するなど加工品開発もしのぎを削る中、フレーバー付きオリーブ油も定番になってきた。
エクストレマドゥーラ州に本社を置くアス・ポンティス社はこれまで、E.V.オリーブ油で200以上の国際賞を受賞している実力派。10年以上前からフレーバー付きオリーブ油の開発に力を入れている。ニンニクやトリュフ風味はもちろん、レモン、ミント、コーヒー、シナモン、チョコレート風味など全14種を「ヴィエイル」のブランド名で揃える。
脂質と辛味が少なめのカセレス産マンサニージャ種オリーブを使用。オイルゆえ香りづけに加熱は厳禁で、自然素材のみを用いて平均32日間油に浸けて香りを移す。ことにコーヒーやチョコレート風味は斬新で、オリーブ油をデザートにも活用できると、国内フーディーたちの人気を博している。
(『料理通信』2019年8月号/「ワールドトピックス」より)
◎ As Pontis
http://aspontis.com
一部商品は日本での取り扱い有:ゴープレミア
www.go-premiere.co.jp
text by Yuki Kobayashi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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