Spain [Madrid]
E.V.オリーブ油の進化系、“マーマレード”登場
2018.09.20
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オリーブ油生産量世界一を誇るスペインでは、高品質であるのは当然で、他社と差別化を図るためパッケージやロゴ、イメージ戦略も激しい。
ここ数年の傾向は、E.V.オリーブ油を使用した新しいテクスチャーの追求だ。たとえば、オリーブ油をアルギン酸ナトリウムで球状化させた“キャビア”は、すでに定番化している。そんな中、今年の「サロン・デ・グルメ」(スペイン最大の食品市)では、“オリーブ油のマーマレード”が登場した。スプレモ社によると「幼少時の朝食、E.V.オリーブ油と砂糖をかけたトースト」をイメージし、商品化したという。デンプンを成分としたキタンサンガムを使うことで、非加熱のままE.V.オリーブ油にとろみと甘味を付けた。
商品は、フルボディなピクアル種100%とフルーティなアルボサナ種100%の2種類を展開。トースト、チーズ、フォワグラや肉などとの相性も良く、垂らさずに“塗れる”テクスチャーは、デザートに用いるなど活用範囲も広げてくれるはずだ。
(『料理通信』2018年8月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Aceitesupremo
Mermelada Picual 8ユーロ/100g
www.aceitesupremo.com
text by Yuki Kobayashi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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