Spain [Santiago de Compostela]
スペイン各地に広がるフードコート事情
2019.01.05
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バルセロナのボケリア市場やマドリードのサンミゲル市場など、スペインにはフードコート化した市場が28カ所存在し、どこも観光名所として成功を収めてきた。
最新の国内フードコートは、夏の終わりにオープンしたサンチアゴ・デ・コンポステーラの「ラ・ガリシアナ」だ。市内中心地で1200平米の売り場面積を確保し、16店舗全てガリシア産グルメ。連日賑わいを見せている。一方、オープンから10年のマドリードのサンミゲル市場は今秋リニューアルを実施。場内にはカンロカなどミシュランシェフのセカンドラインが登場した。
食品の質を上げることで、改めて地元住民を呼び戻そうという戦略だ。また、ボケリア市場で実証されてきた「観光客過多が食材店の売り上げを下げる」という現象を受けて、バルセロナ市内では一部市場で観光客グループ入場を制限するところも出てきた。地元の台所事情を知るのは、旅行者にとって魅力的な街歩きのひとつ。居住者と観光客との接点でもある市場の共存方法の試行錯誤は、今後も続くだろう。
(『料理通信』2018年12月号/「ワールドトピックス」より)
◎ La Galiciana
Gomez Ulla, 1 15702 Santiago de Compostela
12:00~24:00(木曜~土曜12:00~翌2:00)
無休
http://mercadolagaliciana.es/es/text by Yuki Kobayashi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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