America [Denver]
全米を席巻中 ! 新しいフードホールの成功例
2018.10.25
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2017年、米グルメ誌が選ぶ国内ベスト50の新レストランに名を連ねた「デンバー・セントラル・マーケット(DCM)」は、約400坪の敷地内に11のローカル色豊かな食材/飲食店を集めたミニ・フードホールだ。フードホールとは安価なチェーン店が並ぶフードコートとは異なり、食の多様性を重視し、質は高いが手ごろな価格帯の食品/食事を提供する場のこと。
「イータリー」等の大型店がNYで開店して以来、地方都市で近年急速に増えているのは、出店数を10軒程度と規模を縮小し、窮屈さを感じさせない内装で、地域住民のニーズに応えた“進化系ミニタイプ”。「DCM」はその代表格で、築90年の建物を改装した店舗にはオープンキッチンを設え、朝から晩まで客足が途絶えない。生鮮食料品店(精肉、青物、魚介)の充実もこの店の魅力だ。
地域の雇用拡大や、外食/小売店離れの緩和、食の起業家の生存率向上と、複数のメリットが見込まれるフードホールは、現在計画中のものを合わせると2019年には全米で200を超える見込み*だ。
(『料理通信』2018年10月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Denver Central Market
2669 Larimer St., Denver, Colorado
8:00~22:00
感謝祭、クリスマス休
http://denvercentralmarket.com/
*Cushman & Wakefield社調べ(Food Halls of America, 2016 )text by Kuniko Yasutake
photograph by James Florio
JOURNAL / 世界の食トレンド
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