America [New York]
食文化をアクティブ・ラーニングできる博物館
2018.09.06
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MOFAD (Museum of Food and Drink) はグローバル教育の視点から、人と飲食物が織り成す文化を伝える博物館。移民の国アメリカに住む人々の食が、歴史の中でどんな影響を受けてきたかを教える展示品を、手で触って、嗅いで、味わえることが話題だ。
2018年春以降、同じくNYに拠点を置く“Edible History(食べられる歴史)”という団体と共に、期間限定4回シリーズの「Dinners of thePast(あの頃の晩餐)」というイベントを開催。
6月14日の第1回は「中世スパイス貿易」がテーマで、シルクロードと食についての講義を受けながら、当時から伝わるレシピに則り、スーマックを効かせた中東の魚料理や、モンゴルの熊シチュー、ベニスのスパイスケーキ等、全4皿のコースを味わった。ワインなど1ドリンク付きのチケットは75ドル。
今後のテーマは「フェミニスト芸術/フード」「シェイクスピアのロンドン」「米大統領たちの食卓」が予定されている。初回の全40席は販売開始後10日で売り切れたそうで、人気の高さが窺える。
(『料理通信』2018年8月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Museum of Food and Drink
62 Bayard Street, Brooklyn, NY
開催日とチケット販売開始スケジュールは、HPのイベントページに記載
www.mofad.org/events
text by Kuniko Yasutake
photograph by Nicole Lebenson Angulo
JOURNAL / 世界の食トレンド
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