America [Oakland]
和野菜の栽培・販売エリアが拡大中!
2016.03.22
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東海岸北部、日系利用者がほぼゼロのファーマーズマーケットで、日本人に馴染み深い姿形のカブ、ナス、カボチャ等を見かける機会が増えてきた。出店する中小農家も日系人ではないが、なぜ日本やアジア由来の野菜を栽培しているのか尋ねると「スーパーにない珍しさ、味の良さが魅力」「大量生産用の一代交配種でなく、アジア野菜の自然固定種は収穫量・期間が経営規模に合致」とのこと。
“Daikon”や“Shiitake”が大手自然食品店に登場し始めたのは2000年頃だが、「和野菜栽培はこの12年間上昇傾向にある」とは、アジア野菜の種に特化した老舗の種苗販売会社で、全米に販売網を巡らす「キタザワ・シード・カンパニー」。
きっかけは、地産地消推奨の動き、インターネットの普及、日本食材を使った料理のメディア露出が同時期に顕著になり出したことだという。大正6年、在米日系人向けに開店した同社は、今や日本伝統野菜を含む57品目500種類以上の種を扱う。日本料理店以外のシェフからの問い合わせもしばしばだ。
(『料理通信』2016年2月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Kitazawa Seed Company
201 4th Street, #206 Oakland, CA 94607
☎ +1-510-595-1188(卸/小売り、海外輸出も可)
www.kitazawaseed.com
text & photograph by Kuniko Yasutake
Photograph location: Roots Farm, RI
JOURNAL / 世界の食トレンド
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